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▼ 1m48㎝のアカメと1時間の激闘
久々の投稿になります、先日の3連休の釣行記です。
8月中は天候も今一つだったので、9月の連休はアカメ狙いの遠征者も
多いだろうと思い、ポイントの混雑をさけて柏島の沖磯に釣行する
つもりでいましたが、3日間ともにうねりで出船は無理となってしまった。
天候にはあらがえないので。
連休初日からアカメ狙いに切り換えて、干潮時にポイントを下見。
元来、偏屈なんで人が居ないポイントで一人静かにやるのが好き。
そんなポイントを探しながら、満潮からの下げ狙いならここだろうと、
思うポイントが1箇所だけあった。
連休初日は雨が降ったり止んだりで微妙な天候に、どうするか悩んで。
夕方の天気予報を確認すると翌日は「晴れマーク」に変わっている?
水温は上がると予想し初日はやらずに撤収、翌日に掛けることに。
翌日は朝から快晴!
朝一はエギングで食べごろサイズのモイカを2杯仕留めて。
午後から少し早めにポイント入りする。
マイナーなポイントだが3連休中ということもあり、誰かが入る
可能性もある、シーズン中のポイント争いは厳しいのだ。
狙いは満潮からの下げ。
ベイトになるであろうボラは満潮になるにつれ、それなりにポイントに
入ってきた。
この日は中秋の名月より2日後、満月の翌日ということもあり、それは
きれいな月が東の空に昇る。
下げ潮が動き出すのを待ち、月夜の定番?クリアカラー系を投げ込む。
ボラも跳ねていて、まだアカメの回遊は薄いか・・・
満潮から2時間、下げの流れも早くなってきた。
ルアーはクリアから、逆に目立たせるようなカラーをチョイス。
ダウンクロスで投げたルアーを流れに乗せてアピールさせると。
「ゴン」っという衝撃の後、ゆっくりと走り出した!!
今年の初物、慎重にやりとりするとと意外にすんなりと寄ってくる??
時計はこのとき9時、ヒット後から5分くらい経っていた。
「80㎝くらいのアカメ?」、無理なく取り込めそうかなと頭の中を
過った時、凄いトルクで走り出す。
止まらない!40~50m?は一気に走られ、その先でエラ洗い!
月夜である程度の様子はわかる、大きそうではあるがサイズまでは不明。
この時はまだ、自己記録の113㎝は超えてるくらいのサイズだろうと、
高をくくっていたが。
寄せては走られを繰り返され、あまりの長い緊張状態に心臓の鼓動が
わかる。
血圧高いのにファイト途中でぶっ倒れないか?・・・
200mほど上流に昨年会った若い人がやっていて、声をあげれば気が
ついてくれるだろうけど・・・。
でも、一人でランディングすると決めて、このポイントに入ったのだ。
最後まで一人でやりぬこう!
冷静になるために時計を確認、既に30分は経過していた。
アカメの走りの勢いは弱まる気配が無く、遊ばれているようにすら
思えてきた。
ラインから嫌な感触が伝わってくること3・4回、フッキングポイントは
何箇所かは見切れしたか、伸ばされたか折れたかでフックアウトして
いるはず。
バレてしまう可能性も高まってきているが、取り込めるのか?
その後も何度も寄せては走られを繰り返してるうち、いつの間にか
気持ちは落ち着いてきていた。
アカメの動きに合わせて、走る時は「走らす」、寄せるときは
「ゆっくりと」、けっして無理なやり取りはせず。
そしてついに!
魚体が見えるところまで寄ってきた、もう今しかない。
後退りしながら浅瀬に誘導、魚体は横になりもう逃げられないはずだ。
一見して、自己記録の113㎝は軽く超えてる!
下顎をオーシャングリップで掴み、水の無い場所までズリ上げる。
途轍もなく重たい!
時計を確認すると針は10時ちょうど。
記録モノのランディング時には自然と「ガッツポーズ」や「歓喜の声」
や感動のあまり震えてるところなんだけど、1時間余りの激闘の末に、
気持ちは意外にも落ち着いていた。
それはこの大きさのアカメに対する、感謝の気持ちだったのかも
しれない。
急いで数枚の画像を撮り、メジャーを当てる。
120㎝のメジャーで足りない??
もう一度、下顎のメジャーの[0]の位置を確認するもズレてない!
120㎝を超えてる!?
メジャー終端120㎝ところに指を置き、そこからメジャーを継ぎ足す。
継ぎ足したメジャーの30㎝近くのところに、アカメの尾の端がある!?
いうことは・・・
ちょっと頭の中がパニックってる。
冷静にもう一度、数えるように10、20・・・・8、28㎝。
合わせて、1m48㎝!!
もう驚愕サイズのアカメです。
推定40㎏オーバー?ひょっとしたら50kgはあるのかもしれない・・・
(K2F142が小さくみえます)
よくぞ一人でランディング出来たものだ!
ランディングした時は、やはりリアのフックが1本だけでした。
ホントに紙一重でした。
このサイズの魚を獲れたのは、全てのバランスが丁度だったのだろう。
(ドラグ設定は決して「緩い設定」ではないので、ご理解ください。)
結果として、釣り上げたアカメには相当な負担をかけてしまった。
ランディング後は暴れることすらしてない。
もう2度と釣れるサイズでは無いから、記念に物持ち写真も撮りたいが
ランディングした場所からは、上流の釣行者が直視出来ない所だし・・・
だだっ広い川原にストリンガーを結わえる場所も無いし、引きずって
行くのも、アカメには負担が大きすぎる。
このサイズまで大きくなったアカメを死なせたくはなかった!
その思いを優先させ、股下ほどの水深の流れのある場所で蘇生させる。
自発的に泳ぎだせるようになるまでに、かなりの時間を要したが、
オーシャングリップを外すと、無事に流れに乗って見えなくなった。
ありがとう、元気に生き残ってくれ。
このサイズを超えるのは、もうこの先無いだろう。
一生の思い出をこのアカメからもらいました。
最後に。
帰宅後、画像を確認するとピンぼけも多く、全長全てが写ってないし、
大きさ感が今一つわからないし・・・
「ホントにその大きさあったの?」と言われると、現認者もいないし・・・
そこだけが残念でなりません。
ブログ投稿を休止していたのは、あまりにも文章の美しい釣りブログに
出会い、私が書くものではないと思っていました。
こうして、もう一度書いてみようと思ったのは、このアカメのお陰です。
もう少しだけ、頑張ってみようと思います。
〔釣果データ〕
赤女(アカメ) 1m48cm 重さ:未計測
〔タックルデータ〕
【ロッド】:Gクラフト・セブンスセンス・MID REEF MRS-962-BLS
【リール】:SHIMANO・'13STELLA SW 4000XG
【ライン】:YGKよつあみ G-soul X8 UPGRADE 2.5号
【リーダー】:SUNLINE ソルトウォータースペシャル
システムショックリーダーナイロン60lb
【ヒットルアー】:タックルハウス・K2F142・BR1デイライトムーン
【フック】: がまかつ・トレブル RB MH #1
- 2019年9月21日
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