真相はいかに?

  • ジャンル:釣行記
四日前の水曜日、5㍍手前まで寄せてからの、無情なフックアウト。


ディープフィートが宙を舞う。


マッディな水面下で見せた白い腹は、サクラマスに違いないと、呆然と膝を落とす。


日に日に、時間が経つにつれ、あれは鱒じゃなくて鱸?あんなに濁りが強くて、鱒が釣れるの?


「4月後半に鱸の姿を見たからなぁ……

しかし、あの頭の振り方は鱒でしょ‼

いや、わりとすんなり自ら寄って来たような……鱸かなぁ?」


何て事を三日間考えて、結論として鱒だったと半強制的に決めつけ、同じポイントへ検証に向かいます。


前日の雨で、濁りと増水、各地の草刈りで川はゴミだらけかなぁっと思いながら、少し遅めの6時半スタート。


予想に反して水は退いて、笹色のクリアな状態に二時間の出遅れを感じる。


足元の水温は11℃、流芯底は1~2℃低いはず。対岸の日の当たる瀬周りをダウンに刻んで行きます。


ダウンから引いてくるフローティングミノーは、アクションが大きくなるので、シンキングに交換。


交換直後、瀬のシャローを通過しブレイクに点在するであろう、ウイードに入った時
……☆グ☆ゴ☆ッ☆


ロッドを縦にあわせると同時に、魚がアップに向いて底に向かうところに、追いあわせを……(前回のバラシが頭にあった)


姿を現すまでは、鱒か鱸かわからないままのファィトも、水面に上がってきたのは………銀色の…………川…………鱸。


半年ぶりの再会が鱒族の時とは、嬉しいやら恥ずかしいやら。


これで水曜日のバラシた相手は、川鱸だったんだと納得し、素早くリリース。


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※ジャスト六丸君


鱸ならまだイケると確信し、完全に鱸狙いで再開します。


その僅か10分後に、同じコースを通してウイードを通過し、流芯に入った瞬間………


☆グ☆ゴ☆グ☆ゴ☆ッ☆♪


明らかに先程とは引きが違い鱒?


ダウンへ突っ込みローリングが伝わってき鱒?


水面を割った銀鱗は、やっぱり鱒‼‼‼


一瞬パニクるが、頭を出した隙に強引に寄せてランディングに………
ネットを出すがフレームを横切ろうとアップに頭を向ける………ヤバい‼‼‼足元には沈み根が………渾身の力で両手を広げて………



ネットイン


放心状態の自分とは逆に、ネットの中で暴れまわる、体力を使いきってない鱒。
ルアーがネットに絡んで外せない。
綺麗な鱗が剥がれます。


指が震えてる自分に気づく。



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※鱸と同じ六丸サイズ


これでバラシた相手は謎となった。


真相はヒットルアーのディープフィート90MDのみぞ知る。


答えの見えない釣り、実に楽しい❗

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