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スレッドのテンションとブランクの変形

  • ジャンル:日記/一般
こんばんは、今回は久々のミニコーナー?です。


今回のお話は「スレッドのテンションによる圧迫とブランクスの変形について」です。
当ブログでも、かなり前にポツポツと書いてましたが


ようは、キツすぎるテンションでスレッドを巻いた場合
そのテンションのせいでチューブラーのブランクが負けてジワジワ変形しブランクが凹んだり、反ってしまったり、最悪折れたりする現象です。

ブランクは真円では無く力は一定方向の薄い部分に負担がかかっていきますから、薄いブランクほど気をつけねばなりません。

基本的には、ただちに影響は出ずじっくり微妙に変型していく場合が殆どです。


とは言え文字だけですと良く分かりませんので実際に試して見ましょう。


素早く結果を出すために低弾性の柔らかい肉厚0.5mmのカーボンパイプと高精度マンドレルで検証してみましょう。






今回は、外径7.9mmの旋盤削り出しのマンドレルと
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内径8mm 外径9mmの薄手のカーボンパイプを用意しました。
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マンドレルの先端から70mm程のところに目印をつけ、
カーボンパイプに挿してみます。gajz5hh5fpwweovzhww9_480_480-1cbe31fd.jpg



アーンと、ややキツメながらも普通に入ります。
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続いてスレッドテンショナーをキツメに設定し
Aスレッドを巻いていきます。

本来このテンションにする事はほとんどありませんが根元までネジを巻いてみました。
ほぼ最大テンションです。

こんな状態でも比較的スムーズに巻けてしまいますから油断大敵です。
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出来上がりはこちら。
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さて、この状態でマンドレルを再び挿入してみましょう。
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ア(略

はい、全然入らなくなりました。

試しに目印つけて、マンドレルを抜いてみましょう。3dmwjx8r5modork592gz_480_480-923abc5a.jpg




目印のところまで入っていたパイプがスレッドのところで止まってしまいました。
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さらに2時間後。


今度は前より10mm近く手前で止まってしまいました。
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ちょうどスレッドが巻いてある入り口付近で止まっています。
rxy6wbiienvuvu6bnh6s_480_480-472d8f20.jpg
この事から高いテンションで巻かれたスレッドとスレッドの復元力によりジワジワとカーボンパイプが変形。
結果、マンドレルが入らなくなった事が分かります。




薄いブランクだったり細いブランクの場合、同様の現象が起きやすく
逆にスレッドテンションが緩すぎてもガイドが浮いてブランクを突き刺し破断させる事もございます。
ただし、ブランクの方が硬いので影響は、ここまで如実には出ませんがギッチギッチに巻くのだけは避けた方が良いです。


あくまでテンションは緩すぎず、キツすぎずを一つの目安として、ラインの力が加わる方向に強めにガイドを押してガイドがグラグラしたりフットが浮かなければオーケーです。

テンションは肉厚だったり細身だったりで変わりますので最適なテンションを見つけられてください。

とりあえず薄くパリパリカリカリなもの出なければ、それほど神経質にならなくてもいつも通りで大丈夫です。





以上、誰得コーナーでした。

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