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初めての憧れ

  • ジャンル:日記/一般
これは僕が中学生だった頃の話しです。
僕は当時、渓流の魚をルアーで釣ってみたいと、訳の分からないロッドと家にあったリール、スプーン数個を持って家から車で30分程の河川に、早朝に送って行ってもらい、親の仕事帰りに迎えに来てもらう釣りをしていた。もちろん僕の周りなんかには渓流のルアーなんて教えてくれる人などおらずに釣れない日々が続いていた。
ある日、いつものように1人釣りをしていると見知らぬ中年アングラーが、ツカツカやってきて僕に『釣れるか??』と話しかけてきた。僕は『釣れない』と生意気に答えると、「だろーな」みたいな顔をされた。反抗期真っ最中の僕は「なんだコイツ、ウゼぇーな」と思っていると『これから、この川の支流行くけど、お前来るか?』と言われた。今思えば危険極まりないが、僕は何故か『ハイ!』と答えて、その方の車に乗り込んだ。
しばらく行くと、そこには川幅は狭くなるが、ポイントだらけの見たときもない景色がひろがっていた。いろいろとレクチャーされながらキャストしていると20cm程のイワナを初めてキャッチできた。
その方は何故か僕に『釣りも人生も焦りが一番の敵だ。どんな時にでも冷静な判断をする事が釣果に繋がる。これから君は、イロイロな釣りをしてトーナメントなどに出る時があるかもしれない。そんな時でも周りに惑わせられずに、一呼吸置いて自分の釣りを成立させてほしい』と言われた事を今でもハッキリ覚えている。そして午後になり、僕の事を家まで送ってくれると言う、その方のベストの背中には『D●i●a field tester』とプリントされていたのが目に焼き付いている。何故その方が僕にそんな事を言ってくれたのか、僕にポイントを案内してくれたかは分からないが、その方に言われた言葉が僕の釣りを支えてきてくれたのは事実。少しでもその方に近づきたいと思って釣りをしてきたのも事実。
確か名刺を貰ったような気がするが、名前すら分からないその方に『ありがとうございました』と言いたい。

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