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『男子の本懐』ほか城山三郎作品

  • ジャンル:書籍・雑誌
  • (読書)
気合いを入れたいとき。

元気を出したいとき。

自分の原点を思い出したいとき。

そんなときに読むのが城山三郎氏の作品です。

+++

今回紹介するのは,以下の3冊です。

20年ぶりに読み返しましたが,やはり名作です。

+++

最初の作品はこちら。




第一次世界大戦後,帝国列強が金本位制に復帰し,

国際協調経済路線を歩みはじめる中で,

不況にあえぐ日本は,いまだ金本位制に復帰できないでいる。

その難題に立ち向かう男二人。

浜口雄幸首相と井上準之介蔵相。

金本位制に復帰し,国内の景気を回復させるためには,

あらゆる改革を断行し,しばらくの間「痛み」に耐えねばならない。

政治家として避けては通れないが,国民には不人気なこの政策を,

「男子の本懐」として,命を賭けて取組み,

そして,文字通り,凶弾に倒れる。

人間の生き甲斐とは何か,

アイデンティティーとは何か,を考えさせられる作品です。


+++

2作品目はこちら。


日中戦争前から第二次世界大戦に向かっていく時代。

いかに軍部の独走に歯止めをかけ,

どのように国際平和協調路線を築くかに腐心した,

外交官出身の外相・首相,広田弘毅。

そして,東京裁判において,文官としてただ一人,

A級戦犯として絞首刑に処せられた人物。

言い訳をせず,自ら計らわず,

ただ,ひたすら,自分の信じた道を粛々と進んでいくその人生は,

凄みさえ感じさせられます。


+++

最後の作品は,こちら。




城山三郎氏が,文字通り100時間,

HONDAの創設者である本田宗一郎氏に密着したドキュメント。

「技術一つあれば,できないことなんてない。」

人まねをせず,あらゆることを自分で開発してみないと気が済まない。

そして,自分のことより周りの人のことを優先して考えるその人柄。

ユーザーの安全。

社員の生活。

工場の地元の発展。

その一方で,向こう見ずで,破天荒な行動。

戦後の混乱・復興期だったからこそ,

輝くことができた人物かもしれません。

そんな本田氏も,藤沢氏というビジネスパートナーに出会うことにより,

HONDAを優良企業に仕上げていく。

激しいほど,魅力的な人物です。

本田氏の人生は,まさにタイトルの通り,「燃えるだけ燃えよ」。

自分の好きな道では,妥協することなく,精一杯頑張れ!

虚無的な雰囲気が漂う昨今。

若者に読んでもらいたい一冊です。

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