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間違いだらけの釣り英語 Part 4 サミング?フェザリング?バックラッシュ?(リールワーク)

(1)サミング、フェザリング

日本の釣り用語において、サミングとフェザリングといえば、そのどちらも、リールからラインが放出される勢いと量をコントロールする手法を指すと思うのですが、では、両者の違いは何でしょうか。


私がこれまで見聞きした範囲では、ベイトリールのラインの放出を親指(thumb)でコントロールすることをサミングと言い、スピニングリールの場合では親指を使わないのでフェザリングと言うものと思っていました。


さらに言えば、スピニングリールの場合でも、フェザリングではなく、サミングを使う人が圧倒的に多いという印象を持っています。


それでは、いつもと同じように、それぞれの辞書的な意味を検討しましょう。


thumb(サム)親指(名詞)、親指でページをめくる(動詞)。→釣り英語に近い意味は見つかりませんでした。

feather (フェザー):羽(名詞)やそれから派生する意味がほとんどですが、「指で感じる」(動詞)や指で扱う(feel or handle with the fingers)(動詞)という意味がありました。


これなら「指でリールを扱う」という用例があってもおかしくありません。なんとなく、サミングよりフェザリングの方が正しい英語であるような気配が出てきました。


では、釣り英語を調べてみましょう。


最も一般的な用法は〈feather a reel with fingers(a thumb)〉であり、文脈上、指(親指を含む)を使ってラインの放出をコントロールするという意味であることが明らかでした。


また、他のサイトでフェザリングに関する記述があったので、参考までに転載します。要するに、〈ちゃんとキャストするためには、他の条件が整っていても、親指を使って「フェザリング」をちゃんとしないとダメですよ〉という意味です。


You want to feather the line with your thumb always. Even with good brakes, good tension and good lure weight and rod action, your spool speed and line pull by the lure will get out of sync. So you have to be ready to apply a little soft feathering with your thumb to keep the spool spinning at the right speed and the line staying tight on the reel through the whole cast.


結論としては、ラインコントロールの際に親指も使うわけですから、サミングという実際の使用例もあるにはありますが、ボクが調べた範囲では、フェザリングと言う方がより一般的であるということです。


ボクたちが使う時にも、サミングよりもフェザリングと言う方がサマになるというものです。


では、参考になるフェザリングの動画を二つ御紹介します。(二つ目の動画は、サミングの箇所で紹介する一つ目の動画との比較において、とても興味深いです。)


〈ボク達がスピニングリールを使う時にやる、いわゆる「サミング」。ベイトリールを使う時もフェザリングと言っています。〉


〈リールを持っていない方の手を使ったフェザリング。ラインを直接持つので、少し変わっています。〉



サミングという用語が使われている数少ない例がありましたので、一応参考までに紹介します。なお、二つ目と三つ目の用例は、同一の本の中に出てくるものです。


〈フェザリングと同じような動作ですが、なぜかこちらはサミングと呼んでいます。〉


〈こちらは動画ではなく、同一の本の中でサミングという用語を使用している例です。〉

https://books.google.co.jp/books?id=Ku6lcH3NarwC&pg=PA174&lpg=PA174&dq=self-thumbing+reel&source=bl&ots=3H4UdK9Amj&sig=6MRDN2t_SW8E1NfHzFyvZJY-_js&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwjfm72e9sjbAhUBvJQKHS9VCXoQ6


https://books.google.co.jp/books?id=sSQB-7l7eYoC&pg=PA12&lpg=PA12&dq=lure+fishing+thumbing&source=bl&ots=iOSv6za95h&sig=UQxrhjB4NYOS68mYue0cQWfvX_g&hl=ja&sa=X&sqi=2&ved=2ahUKEwj_uJiWwMPZAhVQtJQKHQpPDoQQ6AEwG3oECAAQAQ



(2)バックラッシュ

サミングやフェザリングのことを調べていたら、興味深いことを発見しました。


リールワークそのものではありませんが、サミング、フェザリングとの関係で避けては通れない現象がバックラッシュです。英語の用例を調べてみたら、そのままbacklashでした。ボクたちの釣り英語に誤りはありませんでした。


ところが、バックラッシュの同義語で、海外の釣りでは非常に馴染みが深いのに、日本ではおそらくほとんど知られていない(使われていない)面白い表現が見つかりました。それがbirds nest(鳥の巣)です。ラインがぐちゃぐちゃにもつれている、まさに見たままの状態を表しています。


ボクが調べた範囲では、使用頻度としては、バックラッシュに比べて「バーズネスト」にやや分があるような気がします。


今度バックラッシュを起こしたら、「バーズネストだよ~」と言ってみるのも通というものです。


非常に興味深いので、「バーズネスト」用例と動画を紹介します。要するに、「ラインの放出速度よりスプールが速く回転するとバーズネストが生じる」という意味です。

If the spool spins faster than line is being carried out by the lure and your forward momentum, you will get what most anglers call a backlash or a birds nest.



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