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▼ 飯と夢
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- (読書)
池井戸潤『下町ロケット』読了。
モノづくりに関わっていた叔父が、生前「値段には理由がある」とよく言っていました。安くても良いものは確かにあるが、一方で高い値が付いているのには、それだけの品質の裏付けがあるのだと。
この作品を読んですぐに思い出したのはこの叔父の言葉で、そこから連想したのが「直木賞をとるには、それだけの理由がある」ということでした。
何らかの受賞作だからといって、盲目的に評価するつもりは全くありません。実際に、著名な賞を獲っている作品の良さを全く実感できなかったものもあります。それでもなお、本作に関しては「なるほど、こういう作品が評価されるんだなぁ」と納得しました。
「俺はな、仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。一階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない」
主人公のこの一言に、この作品のエッセンスの全てが凝縮されています。
少し設定がベタなので、星半分減らしましたが、一気読み必須の作品です。
総合評価 ★★★★★(星4つ半)
iPhoneからの投稿
モノづくりに関わっていた叔父が、生前「値段には理由がある」とよく言っていました。安くても良いものは確かにあるが、一方で高い値が付いているのには、それだけの品質の裏付けがあるのだと。
この作品を読んですぐに思い出したのはこの叔父の言葉で、そこから連想したのが「直木賞をとるには、それだけの理由がある」ということでした。
何らかの受賞作だからといって、盲目的に評価するつもりは全くありません。実際に、著名な賞を獲っている作品の良さを全く実感できなかったものもあります。それでもなお、本作に関しては「なるほど、こういう作品が評価されるんだなぁ」と納得しました。
「俺はな、仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。一階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない」
主人公のこの一言に、この作品のエッセンスの全てが凝縮されています。
少し設定がベタなので、星半分減らしましたが、一気読み必須の作品です。
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- 2017年5月29日
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