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大隅のすべり台
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対象魚
▼ エイは悪くない。俺が悪い。
- ジャンル:釣行記
ほんと…死んでもおかしくなかった。
今私は左足だけをお湯につけてログを書いている。
皆さんお分かりでしょう
そうです。エイの毒棘にやられました。
今日は過酷労働を耐え抜いたご褒美にと疲れきっている体に更に無理をさせて釣り出た。
仕事が忙しい中でも先輩方の釣果はとても励みとなり釣り欲をかりたされていた。
家族が寝静まった頃、私はとある川に向かった。その川は私にロマンを与えてくれた川だった…
夕方の情報ではどの河川も賑やかになってきていて、人が多い中での釣りが予想された。
私は姉の旦那さんと行くことになっていて、先についた旦那さんからは「誰も来てないみたい」との連絡が
ゆっくりとできるなぁと思いながら川に向かい、準備を済ませてまずはストラクチャー狙い。
ピースで コン!! と幸先よく60ほどのシーバスをキャッチ
あたりも遠退き、潮位とともに下ることに…
ここからはそれぞれ分かれて好きなポイントに入った。
ベイトもすくなく厳しい状況。だが久しぶりの釣りができていること、大好きなナイトゲームの雰囲気に自然と鼻唄も出ていた。
「んー少し移動だ」と声に出しながら移動開始。
私はエイ対策にスティックを刺しながら歩いている。
しかし、刺された経験もないせいか私は釣り仲間の誰よりもずかずかと歩いてしまう。
ここだと思うポイントにあと少しのところで思ってもいない状況に
ズキッ!!
ヤバイ‼エイだ‼
と瞬時に分かる程の痛み。
すぐに左足をつけない状態になってしまい私はパニックになった。
どうしよう
やばい、あるけねー
こりゃ一人じゃどぉもならん
あたりを見回すと姉の旦那さんが近くまで寄ってきていた。
私は大きな声で叫んだ
「エイにやられました‼」
声を振り絞った‼
すると旦那さんが気づいてくれて急いでこちらに向かって来てくれた。
その場から動けなくなった私はパニックからおそらく血圧が一気に下がりはじめて今にも水の中にたおれこみそうな状況になっていた。
このときは正直このまま倒れて死ぬかもと思った。
でも旦那さんが気づいてこっち向かってる、大丈夫だ‼と強い気持ちを持って深呼吸を繰り返した。
「いてぇ」
バイタルは少し安定してきたと同時に旦那さんが私のもとに来てくれた。
旦那さんはおぶってくれようとしたが、水と砂浜の中では体格のいい旦那さんでもやばい、だって岸まで300㍍はある。
それでも旦那さんは、嫁のかわいいかわいい弟だと思ったのだろう、私の腰をしっかり抱えて岸まで運んでくれた。
実に40~50分はかかったと思う。
岸に上がってからは安心感からか痛みもあるが杖をつきながら自分の中の足で車まで歩くことができた。
車に着くとすぐに水分をとり、ウェーダーを脱ぐ。
若干えぐれている
病院を強く進められたがこれ以上迷惑はかけれないし、痛みもなんとかなりそうなので車の暖房を直接当てて様子を見る。
いたみが少し和らいだ為自分で運転して家まで後をついてきてもらった。
家についたら旦那さんに小声でお礼を言い静かに家に入り風呂場へ
熱いお湯に足を入れると痛みが和らぐ。
温度が下がるとまたずきずきと…
しばらく足をお湯につけながら思い返す
もしも一人で釣りに出ていたら…
もしも姉の旦那が遠くにいて気づいてくれなかったら…
俺は最悪の事態になっていたと思う。
ウェーディングの恐ろしさを実感した。
家族が目を覚ましたらなんて言おう…
姉の旦那さんと家族に迷惑をかけてしまいただただ反省です。
とりあえず朝一病院行きます。
あー、怖かった痛かった。

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- 2016年11月3日
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