ルアーを作るにあたり、当初は「某社の△△というルアーを真似れば釣れるんじゃなかろうか」という考え方だったのが、最近は「こういうアプローチがしたいから、こんなルアーが欲しい」という考え方に変わってきました。

そして、そもそものところですが、「こういう釣り方がメバルには有効なんじゃないか?」みたいなことを、以前にもまして考えるようになりました。

釣れるルアーが欲しい、という、ただ道具に依存した釣りからの脱却。
俺もちょっと、釣り人としてオトナになりましたかね(笑)



ローリング抑えめのスローシンキングミノーがあったらなぁ、と思って取りかかった新作がこれ。

シュガーミノーや S.P.M. などに採用されている「スプリングスグリーン」を意識したカラーに。

スローに沈んでいく点と、水平姿勢をしっかりキープできる点には少しこだわりました。
シュガーミノーだと、ちょっと沈むのが速いんですよね。
俺がやりたいストップ&ゴーのイメージとちょっと合わない感じ。

また、これまでの自作品より少しだけリップを小さくして、潜行深度の抑制と控えめアクションを狙います。
プルプル→ピタっ!!→プルプル→ピタっ!!→バイト!!という使い方を想定。

小刻みなウォブリングは、タダ巻きでも威力を発揮してくれるはず。



翌日は暴風の予報。
風が吹き荒れる前にテストだけしとこうか。

ということで、新作ルアー一本勝負。
すでに風が強い…


明るいうちに、波っ気の少ないところで動作チェック。

沈降速度は10〜20cm/秒くらい。
動きは小刻みなウォブリング主体。
テールが白いおかげで、こちらからの視認性よし。

いいじゃん。
メバルルアーとしての基本性能は満たしている感じ。
あとは魚が反応してくれたら最高。


さて、ポイントに移動して、お魚さんの声を聞いてみます。
日が沈みきっていない時間帯からのスタートですが、藻の際をタダ巻きで通してくると、さっそく子メバルが飛び出してきました。

動作チェック段階で正直イケるとは思っていたので、狙い通りといったところ。

サイズは大きくないものの、レンジがハマれば連続ヒットもあり。


ミスバイトも含めて、結構な数のアタリがあったので、まあ上々の仕上がりですね。


続いて、ストップ&ゴーも試したかったのですが、横風にラインを持っていかれるので、満足にストップできませんね、これ。

ここは潔く漁港を移動。
もちろん、他のフィールドでも通用するかのテストも兼ねています。


…

…こっちの漁港のほうが風強かったよ…


ロッドがしなるほどの横風。
タダ巻きしているつもりが、不要なジャーク(邪悪)が入ってしまう有様。
ストップ&ゴーなんぞ夢物語。

さっきの漁港のがよっぽどマシでした…


それでも、一応反応はアリ。

2〜3匹出たので、まあとりあえずこの漁港でも使えると言っていいでしょう。
よし、風裏を求めて移動移動。

せっかくなので、さらに奥の未開拓漁港に。




んー、まあマシかな。
とはいえ、メバリングには不向きなレベルですが…
ストップ&ゴーのテストには向かない状況ですね。タダ巻きで押しますか。

俺以外にもアングラーさんがいて、話を伺うと、この漁港は地形的になかなか荒れにくいとのこと。
また、ボトムのストラクチャーも魅力的で、根魚釣りにはたまらんのだと。

もっと早く知っときゃよかった。

そのアングラーさんは、楽しそうなサイズのマゾイを釣ってました。
宮城でしか見たことなかったんですが、秋田にもいるんですね。


さて、それじゃーやってみますか。
水深がわからないので、通常であればシンカーを沈めて大体の感触をつかむべきところなんですが、今日はパス。
新作のテストなので、浮いた魚を釣っていくことに。

初場所は勝手がわからなくて不安になりますが、いましたね。大丈夫。

サイズは出ませんが、今回はそういうつもりではないので、まあいいでしょう。
ほんと、サイズとか出なくても全然気にしません。まったくサイズとか求めてないですし、ほら、俺ってどっちかっていうと、レギュラーサイズをいかに釣るかをモットーとしてる節があるんで、むしろデカいのとか釣れちゃった日にゃ凹むくらいの勢いで、やっぱこんくらいのサイズがちょうどいいなーとか思うわけd


はー、デケーの釣りてーなー。

この日はずっとこんなサイズばかり。
ルアーサイズの魚までバイトしてくる始末。


なので、この20cmクラスのクロソイがくると、一瞬大物と錯覚してしまうくらいでした。

ドラグ超ゆるゆるにしてたんでね、このサイズだと「ビャーーーーー!!」っと行っちゃいますからね、勘違いしても仕方ないっすよね。

メバルの今日イチは22cmくらい?

これすら、超大物に感じました。


さて、もうちょっと…と思っていたのですが、男鹿市に暴風警報が発表されてしまったので、おとなしく撤収。
まあ、これ以上粘ったところで、今日は得るものも少なそうですし、いいタイミングでしょう。



かくして、タダ巻きでは十分な性能を見せてくれた今回の新作。
もうちょっと試したいことがあったのですが、それは風に阻まれて断念、無念…
タダ巻き以外の使い方テストは次回に持ち越し。

しかし、秋田はこのあとしばらく強風の日々が続く…
次は、風に強いルアーの開発かな。