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つぶら君の冒険(9)

  • ジャンル:日記/一般

<<ノンフィクション小説>>つぶら君の冒険(9)


前回までのあらすじ

釣りが大好きな少年
つぶら君が残雪の川に
釣りに出た。

初めて聞く音や
初めて見るものなど、
冒険の釣行となった。

滝の上流に、
初めて足を踏み入れた
つぶら君。

はたして、
魚はいるのだろうか。





つづき

ゆるい弧を描いて
ラインが水面に
浮かんでいる。

エサもその先端で
何事もなく浮いている。






やっぱりダメか…

滝から上に魚はいない。
ってことか。

仕方ない。
引き上げることにしよう。
仕掛けを回収しようと
竿を手前に引いた
そのとき!


黒いものが、
エサに向かって
スーッと近付いてきた。

瞬間!

水しぶきを上げて
エサを捕らえた!




うわ~っ!!


竿が大きく曲がって
張り切ったラインが
音を立てる!



強烈な引き込みに、
必死に対抗する
つぶら君。


壮絶なやりとりが
しばらく続いたあと、

つぶら君は、
ついに、
獲物を手にした。


魚は、
滝の下で釣ったのと
同じ位のヤマメだった。

色と模様が少し違う…?
そ~思ったが、
滝の上にも魚がいると
わかって、
とにかく嬉しかった。


「よし帰ろう」

つぶら君は、
腰に付けた籠に
魚を入れると、
雪の斜面を登りめた。

川から離れて、
足場のいい斜面を歩けば、
少しでも早く帰れると
考えたからだ。

なだらかな斜面の
中腹まで来たとき、
反対側の尾根を眺めた。

こっちとは違って
勾配のきつい雑木林の
斜面が広がっている。



ん…???!!


あれは?!


雑木林の
ハゲたような場所に、
何か変な建ものがある。

あれは何だろう?
木こりさんの小屋か?



つづく



次回は最終完結を
予定しています。
よろしくお願いします。


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