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▼ 有明鱸を求めて③
前回の話
有明鱸を求めて①
有明鱸を求めて②
注)写真はほとんどありません。
完全な防寒対策を施しフィールドに降りる。
すると自分のイメージする海とは全く違うことに気づいた!
「流れ早っ!」
見た目は宮崎にあるような広大なサーフのような海。
地質は砂利や20~30cm程の岩がゴロゴロしている。
川と同じように左から右へとハッキリした大きい流れが走っている。
川なら分かるが海でこの流れ。
イメージしやすいのは上流域の鮎が付くような瀬の流れ。通常であれば流芯とヨレがあるので緩む場所があるが、
海全体が流芯。流れの緩む場所が無い。
これが日本一の干満差5mの有明海。
有明海の流れが集約するという超一級ポイントをガイドしてもらっているので、その中でも特に流れが早い場所。
転倒したら有明海から熊本まで流されるというのが良く分かる(笑)
釣りができるポイントまで、かなり歩かなくてはいけない。
上流シーバスを経験している人なら分かると思うけど流芯に引っ掛かったルアーを取りに行った時の強く重い流れがズーット続くような感じ。
流れを弱めるために積まれた敷石が高さ1.5m×幅1.5mほどで、水深は膝上くらい。
その上の岩場をひたすら歩く。
敷石から外れると1.5mくらいの水深。
万が一、転倒したり流れに押されてもいいように深場に落ちないようにマージンをとり上流側に立ち進む。
流れの早い場所で膝上を超える水深は危険だけど所々それを超える深さになっている。
少しづつ歩いていたけど、恐怖センサーが働き潮位が下がるのを待ってもらった。
日本一の干満差のある有明海は30分待てば20~30㎝は潮位が下がるのでしばし立って時を待つ。
(強い流れの写真を撮ればよかったけど、余裕が無くて写真無し!)
これだけ短時間に潮位が動けばそれだけ地合が短い。
急いでポイントへ進む。
そして最後の難関。
流れを弱める敷石が無くなって、直径50cmくらいの岩が点々とあるだけの場所へ辿り付いた。
岩と岩の間が1mほど。
岩は水に浸かっており激流。
当然、手すり無し。
ヨレが無いので流されたらひたすら熊本まで一直線。
ここを進むためにはジャンプして渡るしかないらしい(泣)
昔、鳶のバイトをしていたので、ある程度の高さは行けるけど、これは初めて高所に昇った時の恐怖心を思い出した。
10分くらい進むか考える。
tukasaさんから地合は「あと30分で終了だよ」と催促がくる(笑)
行くか引き返すか悩みに悩んで渡る決心が付いた。
先にtukasaさんに渡ってもらいルートを確認する。
「ジャンプ」
「ジャンプ」
ぐらつく不安定な岩
「しがみつく」
マリオのように華麗に流れの中をジャンプしなくてはいけないみたい。
干潮になれば干上がる場所なので岩に海苔が無いのが唯一の救い。
覚悟を決め一気に渡り何とか成功した。
完全防寒対策したおかげで身動きの取りづらさを後悔した。
ようやく釣りができる場所に着いたものの風速6~8mの風。
飛距離が出て流れを感知しやすい「ジップベイツミノー139S」を選択。
フィールドサーチをして水流、ストラクチャーに当たる僅かなヨレ場を探す。
おおよそ筋と狙うべきポイントが把握できた。
1.激流過ぎてラインテンションを掛けた状態だとルアーが水を噛み過ぎるので巻く釣りはできない。
ゆえに上流シーバスと同じドリフトメソッドが主体。
2.風が強く波が立っている状態の時は魚のレンジが下がる事が多い
3.幸い潮流と風の方向が同調しているのでシンキングミノーで水の中に入れれば風がラインを引っ張ってくれる。
水にラインを浸さないようにロッドポジションを70°前後で維持すればナチュラルにドリフトが可能だった。
4.フローティンングミノーを使ってみたけど、巻くのをやめると浮きあがりレンジが上がり過ぎ任意のレンジを引けないので
流れに強く、ドリフトしやすいルアーが必須。
あとはルアーローテーションしながら筋との擦り合わせ作業。
1.「ラムタラ」は流れに強く、巻かない釣りができるが、風を突き抜ける飛距離が足りない。
2.「Blooowin!140S」は飛距離も出て流れに強く、巻かない釣りができるが、ここに辿り着くまで時間を使ったので潮位が下がり
根掛かる恐れがある。
3.「ハウンド125F」は飛距離、レンジ共に使いやすかったけど、水を掴み過ぎてアクションが大き過ぎる。
初めての場所で海の状況が一切分からないので、タックルボックスに大量のルアーを持ち込んだけど使えるのはごく僅か。
一級ポイントを案内してもらっているので高確率に魚は居る。
その中でルアーと流す位置を合わせれば釣れるはず。
状況的に一番マッチしている「ジップベイツシステムミノー139S」で探ることに。
着水寸前にオートリターン機構を使いラインスラッグが出過ぎないようにコントロール。
低い弾道でアップクロスに少しづつヨレを探るとヒット!
沈み瀬を交わすようにゴリ巻き!
激流の中から引き出した有明鱸。
遠征した新しい土地で出る一本は格別に嬉しい。
喜びも束の間、潮位がどんどん下げておりこの場所は厳しくなるとの事ですぐに次の場所へ移動!
広大な海だけど、さっきのような石をジャンプしたりしなくていいところ。ボトムは岩が多い。
雲仙普賢岳があるように火山地帯だからゴツゴツとした岩が多いのだと思う。
ベイト、反応はあるようだけど下げの潮位と共にドンドン沖に離れていく。
反応が取れるのは70mライン。
フォローの風が何とか飛距離を稼いでくれるが潮位が下がると反応無し。
粘ると反応が取れるはずとtukasaさんのアドバイスもあり深夜の上げが効き出すまで粘る。
ひたすら「ジップベイツシステムミノー139S」で攻める。
上げ潮が効いて筋が変化したなと思った時にゴンと当たり。
同じようにルアーを巻かないようにドリフトさせ2本追加。
(もう一本は写真無し)
キャッチできた全ての固体がハーモニカ食いだったのでルアー選択、流し方ともに間違いでは無かった気がする。
やはりアウェイの地での一本は感動的。
オフシーズンなので40~60前後が3本となった。
ガイドしてもらっていたので魚は釣れたが、ピンで行くと間違いなく釣れ無い場所であり危険が多い場所。
非常に魅力的な釣り場であり、もう一度行きたくなる場所でした。
朝方近くまで釣り&話をした。
ホテルに戻る時間を予定よりオーバーしてしまったが、少し仮眠をとり美味しい朝食を食べ眠い目を擦りながら宮崎に帰りました。
素敵な場所へ案内して頂きありがとうございました!!
有明鱸を求めて①
有明鱸を求めて②
注)写真はほとんどありません。
完全な防寒対策を施しフィールドに降りる。
すると自分のイメージする海とは全く違うことに気づいた!
「流れ早っ!」
見た目は宮崎にあるような広大なサーフのような海。
地質は砂利や20~30cm程の岩がゴロゴロしている。
川と同じように左から右へとハッキリした大きい流れが走っている。
川なら分かるが海でこの流れ。
イメージしやすいのは上流域の鮎が付くような瀬の流れ。通常であれば流芯とヨレがあるので緩む場所があるが、
海全体が流芯。流れの緩む場所が無い。
これが日本一の干満差5mの有明海。
有明海の流れが集約するという超一級ポイントをガイドしてもらっているので、その中でも特に流れが早い場所。
転倒したら有明海から熊本まで流されるというのが良く分かる(笑)
釣りができるポイントまで、かなり歩かなくてはいけない。
上流シーバスを経験している人なら分かると思うけど流芯に引っ掛かったルアーを取りに行った時の強く重い流れがズーット続くような感じ。
流れを弱めるために積まれた敷石が高さ1.5m×幅1.5mほどで、水深は膝上くらい。
その上の岩場をひたすら歩く。
敷石から外れると1.5mくらいの水深。
万が一、転倒したり流れに押されてもいいように深場に落ちないようにマージンをとり上流側に立ち進む。
流れの早い場所で膝上を超える水深は危険だけど所々それを超える深さになっている。
少しづつ歩いていたけど、恐怖センサーが働き潮位が下がるのを待ってもらった。
日本一の干満差のある有明海は30分待てば20~30㎝は潮位が下がるのでしばし立って時を待つ。
(強い流れの写真を撮ればよかったけど、余裕が無くて写真無し!)
これだけ短時間に潮位が動けばそれだけ地合が短い。
急いでポイントへ進む。
そして最後の難関。
流れを弱める敷石が無くなって、直径50cmくらいの岩が点々とあるだけの場所へ辿り付いた。
岩と岩の間が1mほど。
岩は水に浸かっており激流。
当然、手すり無し。
ヨレが無いので流されたらひたすら熊本まで一直線。
ここを進むためにはジャンプして渡るしかないらしい(泣)
昔、鳶のバイトをしていたので、ある程度の高さは行けるけど、これは初めて高所に昇った時の恐怖心を思い出した。
10分くらい進むか考える。
tukasaさんから地合は「あと30分で終了だよ」と催促がくる(笑)
行くか引き返すか悩みに悩んで渡る決心が付いた。
先にtukasaさんに渡ってもらいルートを確認する。
「ジャンプ」
「ジャンプ」
ぐらつく不安定な岩
「しがみつく」
マリオのように華麗に流れの中をジャンプしなくてはいけないみたい。
干潮になれば干上がる場所なので岩に海苔が無いのが唯一の救い。
覚悟を決め一気に渡り何とか成功した。
完全防寒対策したおかげで身動きの取りづらさを後悔した。
ようやく釣りができる場所に着いたものの風速6~8mの風。
飛距離が出て流れを感知しやすい「ジップベイツミノー139S」を選択。
フィールドサーチをして水流、ストラクチャーに当たる僅かなヨレ場を探す。
おおよそ筋と狙うべきポイントが把握できた。
1.激流過ぎてラインテンションを掛けた状態だとルアーが水を噛み過ぎるので巻く釣りはできない。
ゆえに上流シーバスと同じドリフトメソッドが主体。
2.風が強く波が立っている状態の時は魚のレンジが下がる事が多い
3.幸い潮流と風の方向が同調しているのでシンキングミノーで水の中に入れれば風がラインを引っ張ってくれる。
水にラインを浸さないようにロッドポジションを70°前後で維持すればナチュラルにドリフトが可能だった。
4.フローティンングミノーを使ってみたけど、巻くのをやめると浮きあがりレンジが上がり過ぎ任意のレンジを引けないので
流れに強く、ドリフトしやすいルアーが必須。
あとはルアーローテーションしながら筋との擦り合わせ作業。
1.「ラムタラ」は流れに強く、巻かない釣りができるが、風を突き抜ける飛距離が足りない。
2.「Blooowin!140S」は飛距離も出て流れに強く、巻かない釣りができるが、ここに辿り着くまで時間を使ったので潮位が下がり
根掛かる恐れがある。
3.「ハウンド125F」は飛距離、レンジ共に使いやすかったけど、水を掴み過ぎてアクションが大き過ぎる。
初めての場所で海の状況が一切分からないので、タックルボックスに大量のルアーを持ち込んだけど使えるのはごく僅か。
一級ポイントを案内してもらっているので高確率に魚は居る。
その中でルアーと流す位置を合わせれば釣れるはず。
状況的に一番マッチしている「ジップベイツシステムミノー139S」で探ることに。
着水寸前にオートリターン機構を使いラインスラッグが出過ぎないようにコントロール。
低い弾道でアップクロスに少しづつヨレを探るとヒット!
沈み瀬を交わすようにゴリ巻き!
激流の中から引き出した有明鱸。
遠征した新しい土地で出る一本は格別に嬉しい。
喜びも束の間、潮位がどんどん下げておりこの場所は厳しくなるとの事ですぐに次の場所へ移動!
広大な海だけど、さっきのような石をジャンプしたりしなくていいところ。ボトムは岩が多い。
雲仙普賢岳があるように火山地帯だからゴツゴツとした岩が多いのだと思う。
ベイト、反応はあるようだけど下げの潮位と共にドンドン沖に離れていく。
反応が取れるのは70mライン。
フォローの風が何とか飛距離を稼いでくれるが潮位が下がると反応無し。
粘ると反応が取れるはずとtukasaさんのアドバイスもあり深夜の上げが効き出すまで粘る。
ひたすら「ジップベイツシステムミノー139S」で攻める。
上げ潮が効いて筋が変化したなと思った時にゴンと当たり。
同じようにルアーを巻かないようにドリフトさせ2本追加。
(もう一本は写真無し)
キャッチできた全ての固体がハーモニカ食いだったのでルアー選択、流し方ともに間違いでは無かった気がする。
やはりアウェイの地での一本は感動的。
オフシーズンなので40~60前後が3本となった。
ガイドしてもらっていたので魚は釣れたが、ピンで行くと間違いなく釣れ無い場所であり危険が多い場所。
非常に魅力的な釣り場であり、もう一度行きたくなる場所でした。
朝方近くまで釣り&話をした。
ホテルに戻る時間を予定よりオーバーしてしまったが、少し仮眠をとり美味しい朝食を食べ眠い目を擦りながら宮崎に帰りました。
素敵な場所へ案内して頂きありがとうございました!!
- 2015年1月8日
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