プロフィール

hiratch

鹿児島県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2024/4 >>

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

検索

:

タグ

アーカイブ

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:268
  • 昨日のアクセス:139
  • 総アクセス数:1027425

QRコード

雨花火

  • ジャンル:家族

8月が終わりを告げる頃


鹿児島の海の玄関口である錦江湾では


毎年、一万五千発の花火が夜空を彩る。




会場周辺の混雑を知っている僕らは


だいぶ離れた駐車場に車を止めてそこから歩く。



jro55jadb8eihrvij3pz_362_480-21b6cb6d.jpg



本当はあと2人この写真の中にいるはずだったけれど


気管支炎を患ってしまった娘とともに妻はお留守番。


一歳半の娘には初めての花火を見せたかったし


妻も楽しみにしていたので残念だったことだろう。



来年こそは家族みんなで行こう。



浴衣を着るのを楽しみにしていたから


歩くのキツくないか?と問い掛けてもルンルンな娘。


渇いた喉に少々の苛立ちを露わにしつつも


あれが食べたいこれも食べたいと


やりたいことたくさんな呑気で汗だくの息子。




屋台の行列に並んで買った袋を両手一杯に


道端の一角に敷いておいたシートにようやく腰を下ろしたのは


花火は既に始まってしばらく経過し


プログラムも中盤に差しかかろうという頃だった。




この花火大会、何故だかけっこうな確率で悪天候に見舞われている気がする。


今年も前日まで開催が危ぶまれていた。



それでもなんとか雨は堪えてくれて


傘いらないかな?


と思う程までになっていたのだけれど


花火の終盤、やっぱり今年も空からポツポツと雨が降ってきた。


それはやがて、粒の大きさを変えていった。



僕たちは大急ぎでシートを仕舞い


他の見物客の邪魔にならないように


少し離れたところまで移動し傘を広げた。



uy435ok42yg7rz7sxndh_480_361-d9efea88.jpg



1年に1度だけ見ることが出来る


錦江湾の花火大会。



今目の前に打ち上がる花火は


いつまでこの子たちの記憶に残り続けるのだろうか。



ふと、自分の夏の思い出を振り返る。



浮かぶのは未知のフィールドの水の流れと


猛暑の中ひたすら川辺を歩いた汗だくの身体。




だからそこに子供たちの笑顔がなく


心が少し、ぽつりと揺れた。




来年もまた、雨なんだろうか?


それとも今度は、晴れるだろうか?




雲ひとつ見当たらない夜空の下


広げたシートでくつろぎながら


家族みんなで見れたらと思う。



47xwsvph2gxozamyubxx_361_480-94bf01f9.jpg

コメントを見る