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辿り着いた初秋のスズキボイル

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【ジグザグベイト60S(CHモヒート)/ポジドライブガレージ】


この子がこの日の釣行においてもっとも活躍したルアーであり、ジグザグベイト60Sでの初スズキをキャッチという結果をもたらしてくれました。


秋のハイシーズンに向けての調査と位置付けた初秋のナイトゲームは、僕にしては珍しく好スタートを切り始まったのでした。




■小規模河川に響く1匹のスズキの捕食音


2ヶ月以上もシーバスを釣っていない日々を送りながらも、ようやく得ることが出来たラザミン90/ブルーブルーでの2バイトの余韻をこぼさぬよう向かった小規模河川ナイトゲーム。


4人の先行者の存在が夏から秋へと確実に歩を進める季節の移り変わりを示すようでいて、ゲームベストを着込みひとたび歩き出せば、まだまだじわっと額には汗が浮かんできます。


後からきた僕が邪魔をしてはいけないので狙いの橋脚エリアはきっぱりと諦め、まずは川全体としての状況を把握すべく脚を使って上流側へ。



ベイトは豊富で10センチ未満のイナっ子サイズから40センチ程のボラサイズ、場所によってはフグの姿も確認。


サーチの意味を込め、スウィングウォブラー85S/ポジドライブガレージを要所要所でキャストしていると、バシャと明確なバイトがあるもフックアップならず。


ボラの群れの上や敢えて外したところ、護岸と平行にトレースなどワンキャスト毎に移動し確かめていく作業を繰り返していると、満潮に近い水位でも全体的に水深がかなり浅いエリアであることがわかってきました。



そんな中たどり着いたのは、オレンジ色の街灯が照らすひとつの橋脚。


橋脚のサイドを取り囲む民家は寝静まり、月のない漆黒の闇空も手伝って流れる"無"の時間に、胸元ほどの背丈の草むらから虫達の鳴き声が響き渡ります。


草むらに立ち込むには少々軽装である足元を気遣い、この橋をもって散策を終了とし、引き返そうと橋を渡り出した時でした。



「…パーンッ!」



紛れもなく、今渡っている橋の足元から響く捕食音。

紛れもなく、ある一定以上のサイズが持つボリュームの捕食音。


すぐに引き返し足場を一歩ずつ確認しながら草むらに立ち込みました。



耳元を横切る嫌な音に虫除けスプレーを追加で身体に振りかけつつ、視線は明暗に送り神経を研ぎ澄ませていると再びパーンッ!という音と共に水面が騒ぎました。



"確実にそこにはスズキがいる"



緩いけれど確実にある流れと浅い水深を考慮して選んだのは、ジグザグベイト60S。


捕食が行われている橋脚の奥に流し込むイメージで操作したいので、まずは橋が作り出す明部へとキャスト。

そこからリーリングはせずに流そうと思うのですが、思った以上に流れが緩くしっかりとルアーを送り込むことが出来ません。


試行錯誤をしている間にもベイトが騒ぐ音が響き、確実な捕食が目の前で行われています。


こうなったら少し橋の奥側である下流へとキャストし巻いてみることにしようか…


上流を向いて捕食をするスズキに対して背後からルアーが追い越す形になり、僕のイメージとは真逆の通し方になってしまうのですが、流れの緩いこのシチュエーションではやむを得ません。


狙いを定めてキャスト、と言いたいところですが上手くはいかず、狙いより手前に着水してしまうという痛恨のミスキャスト。

すると無情にもそのすぐ横でグワンと水面が盛り上がり、明らかに何者かが下流へと泳いでいった波紋が広がりました。



その後あの手この手を尽くすも、捕食音もなくなりハンドメイドミノー10Parabellumですら根掛かりしてしまう水深となってしまったシャローエリアを攻略することは出来ず、草むらからあがりました。


"良いサイズのスズキが1匹で捕食を繰り返していた"



もちろんそれが1匹のスズキによるものかは確実ではありませんが、捕食を繰り返す周期と小規模河川のシャロー帯であること、そして何より10メートルも離れていないであろう距離の中で、胸元ほどある背丈の草むら護岸に息を潜め身を潜めた数十分を持ってすれば、そう感じずにはいられませんでした。


きっとまたこうして何かのタイミングでこの橋脚へやってくるんだろう。

また次のチャンスに掛けることにして、この場を後にしました。




■辿り着いた初秋のボイル


秋のハイシーズンというフレーズを少なからずSNSなどで目にするようになってきましたが、とあるプロのブログに書かれていたヒントを脳内にイメージしながら車を走らせ、次のポイントを決めていきます。


日付の変わる頃に辿り着いたその川は、中潮の下げがトロリと流れを生み出して静かな雰囲気を醸し出していました。

ここは、その"とあるヒントの条件"を満たしているであろうポイント。


まずはひと通り河川の状況を確認すべくタックルを持たずに散策していると、橋の下からバシャバシャとベイトが騒ぐ音が聞こえ、ちょっとしたボイル発生。

一気に心臓は鼓動を早め大急ぎで車に戻り支度を整えると、護岸に降りてボイルがあった方向に目を凝らします。


立ち位置は、ボイルがあった橋の下に対して下流側に僕。


ベイトは沢山いるであろう様子が水面のザワつきから感じ取れる中、その向こう側の上流側へトップレンジを引けるスウィングウォブラー85S(CHモヒート)をキャスト。


目視で確認し予想していたさっきまでのトロリとした流れは少し流速を上げ、思いの外ラインスラッグを早く回収しなければいけない状況になったので、ジグザグベイト60S(CHモヒート)にルアーチェンジ。


ジグザグベイトを入れた意図としては、リーリングはスラッグ回収だけに留めてラインを当たり持っていく水流を利用し、フワフワと漂わせるようルアーを引きたい、といったところ。


ノーマルリトリーブでも割とクイックなS字でよく動いてくれるルアーをアップから流せば、ラインに当たる、又はラインを先行して流していく水流にルアーの操作を任せてしまえば、ちょうど良いアクションを生み出すんじゃないかと思い選択したのです。



同じようにアップにキャストしフワフワと漂わせるようなイメージを持ちながら丁寧にラインスラッグを回収していると、トンッという感触とともにリールを巻く手は止まりました。


アワセを入れると最初は落ち着いていたのに、しばらくするとバシャバシャと激しく何度もエラ洗いを重ねる元気な個体。


極力ライトは付けないように手前まで慎重に寄せてきて足元の護岸に乗せてランディングを決めようとするも、30センチの水面と護岸とのその差を持ち上げられません。


意外と言いサイズなのか?

ライトを点けて確認すると、納得のサイズ。

最後は用意してきたランディングネットですくってキャッチしました。



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【初秋ナイトゲームの1匹目を飾ったスズキ】



こだわり抜いた夏の釣りから脱却し、出会うためにこちらから探し回る秋の釣りへとシフトした矢先の出来事。

だけどトータルで見れば、ようやくこの手中に収めることが出来たスズキ。


釣れない日々が2ヶ月以上続いただけに、この1匹の価値は格別でした。


カメラのシャッターをスロー設定にしてしまって後で見返すと不思議な写真になってしまいましたが、今まで釣ってきたスズキと比べてシュッとしたおでこに上唇の厚い気もするカッコいい個体。


蘇生の為に水中に浸け一息ついた時に気付いたのは、止まらない高鳴る心臓の鼓動と噴き出す大量の汗。

初秋と自分で言いつつも、やっぱりまだ鹿児島の夜は蒸し暑いよなぁと感じながらキャッチしたスズキとのお別れを終えると、また同じようなコースにルアーを変えずにキャストしてみました。



「…ドンッ」


まさかのワンキャストワンヒット。


今まで待つ釣りが主体で散々苦労する釣りしかしてこなかった自分にとって、信じられないくらい好活性という目の前の状況。



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【ヒットルアー:ジグザグベイト60S(CHモヒート)/ポジドライブガレージ】


久々に釣れたことに既に満足し嬉しいのに、あまり経験のない連続ヒットに心臓の鼓動は高鳴りっぱなし。


この後もバイトを得るも乗らなかったりバラシたりしつつ、あることに気付きました。




■意外とセレクティブなカラー&ルアー


ジグザグベイト60SのCHモヒートカラーで2匹目を獲った後、スレさせない為にもルアーローテをおこないました。


レンジとサイズ的にもマッチするであろうと思ったダイワ/ガルバ73Sは、予想に反して何事もなく無事にかえってきてしまう。


逃げ惑うベイトはそこまで小さくないようなので、10Parabellumを表層付近で流しながら操作するも不発。


ボイルがあるが魚が出ないときはトップレンジと、スウィングウォブラーを入れるもこれも反応がありません。


激しい動きがマイナス要素なのか?と思い、超微波動のラザミン(チャートバッククリア)を入れるもやはり厳しい感じ。


ならば同じジグザグベイトのピンクリルカラーだ、と意気揚々とキャストするもまるで反応がなくなってしまいました。


一度だけハンドメイドシンキングペンシルのCorkにバイトが出たがそれも続くことはなく、ローテーションが一周して再びCHモヒートカラーのジグザグベイトをキャストすると1発で食って来ました。



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【この日一番のコンディションだった1匹】


三脚に取り付けた照明の力を過信し、フラッシュをスロー設定にしたことが原因で例にもれず写真がブレブレなのはご愛嬌。笑



周期的にボイルが続いているのに、反応するルアーは限られるシチュエーションが実に面白く、考えさせられます。


ジグザグベイト60Sと他のルアーの違いは何か?

同じルアーでも反応あるカラーとそうじゃないカラーの違いは何か?

実はカラーじゃなくて、何か別の要素なのか?


様々な宿題を与えてくれたこの日の最後の1匹のリリースを終えて水から上がると、一気に疲労感が押し寄せました。


まだボイルは続いていたのですが、持ってきた水分が切れたことと、気付けばもうじき徹夜になりそうな時間だったので体調優先の選択で上がることにしました。



久しぶりに釣れたスズキは僕にとって思いもよらぬ好釣果となり、この日の夜はまだ蒸し暑く"初秋も初秋"だったかもしれませんが、秋のハイシーズンへ向けての調査としては満足いく結果を得ることが出来ました。


個人的には雨の影響が全くない河川でもしっかりルアーに食ってくるスズキがいるという事の発見になったことが、今後に繋がる一番の収穫だったと思っています。





【TACKLE DATA】

Golden Mean/OUTRANGE ORS-90ML

DAIWA/18CALDIA LT4000-CXH

SUNLINE/CAREER HIGH6 1号(16lb.class)

SUNLINE/STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 20lb.

Gamakatsu/SPMH

Pozidrivegarage/ZIGZAG BAIT 60S …etc.


【WEAR & TOOL DATA】

Pazdesign/フラットバイザーIII

Shimano/XEFO ショートゲームベスト VF-274L

STUDIO OCEAN MARK/OG2100Newbie M/Go

Nikon/COOLPIX A900


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