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▼ 2019年6月 薩南諸島のどこかに遠征釣行

リーフ系の釣りで、同業者が少なめで、
できれば全周での釣りが楽しめそう、という島を
google mapで調べ、そんな都合のいい島に
単独遠征してきました。
 
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遠征に行く直前のタイミングで、
長崎の影竿さんにオーダーした遠征用の竿が手元に届きました。
 
ちょうど梅雨の時期、滞在中の殆どを雨天で過ごしましたが、
初訪問の島を満喫し、有意義な時間を過ごす事が出来ました。

 
 
c0108336_23381019.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 




 
遠征初日。
 
都内の自宅を早めに出発し、
空港ラウンジでまったりと過ごし、
九州の空港を経由して離島入りしたのは、
昼下がりのタイミング。
 
予約していたレンタカー屋さんで軽ワゴンをピックアップし、
初訪問の島をまずはじっくりと観察するため、
外周を走りながら、海に降りて行く道をひたすら探し回ります。
 
google mapと現況の相違を感じながら、
ぐるっと反時計回りに走り、
翌日以降のポイントを選定するのが、今日の主目的。

いきなり結果を追うことはしません。
 
島を約3/4周したあたりで
程よい潮の強さを感じる場所があったので、
試しにキャストする事にしました。
 
ルアーローテーションをしながら攻めますが、
この日はコンタクトを得られませんでした。
宿に戻り、google mapで復習しながら、明日以降に備えます。


遠征2日目。
 
満潮手前くらいのタイミングで
磯に到着出来るような時間に起床、いそいそと準備。
前日にある程度絞り込んだエリアその1からスタート。
 
海況の雰囲気に不足感があるも、
今日も探り歩きます。
 
そして、最初の立ち位置から数100m移動した場所に到着。
潮の雰囲気が先程の場所より若干良さげです。
 
沖の珊瑚の根を確認できる場所までキャスト。
方角を変え、ルアーを変え、重点的に攻めます。
 
ラストローテ、ミノーにチェンジしてフルキャストした１投目。
 
ラインスラッグを取り、リトリーブを開始し、
10mほど寄せたところでヒット！
 
緩めのドラグがジジジッと鳴ります。
そいつを少し締め、合わせを2発連続して入れます。
 
ファイトスタート。
 
魚が根に向かおうと抵抗を示すも、
竿のパワーで終始優勢の状態で寄せます。

手前のリーフに注意を払いながら最後の寄せで浮かせます。

美しいカスミちゃん、実測5.2kg。
令和初フィッシュ。

 
c0108336_23390539.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 



 
フックを外し、タイドプールで回復させてから、リリース。
猛ダッシュで去っていきました(^^)


後が続かないかなあ、と思いつつも、
下げいっぱいのロケーションを見てみたい場所があったのを思い出し、
絞り込んだエリアその２に向かいます。


さて、大きく移動したその２エリア。
スリットがやや露出しており、非効率感満載です。
ここでは下げいっぱいまで釣り歩きますが、
残念ながらノーバイトでした。
クルマに戻り、昼ごはんを食べます。

午後からは潮が上げに転じます。
どのような影響があるのか、
昨日下見をしなかったエリアの開拓含め、
海を観察しながら島を徘徊します。

防波堤も開拓すべきか、と思いつつ
限られた時間の中で、何をすべきで何をやらないのか
取捨選択しながら明日の絞り込みを考えます。
 
先ずは結果重視で釣り歩こうかとも思っていましたが、
出合頭感が否めない事と、
カスミアジがどんなところに居着いていたり、
捕食しに来たりするかを考える、という事を重視しながら
釣り歩きました。

昨日と同様、ポイント開拓を優先させます。

今回の釣行では防波堤は無いな、と。
捕食場としては好ポイントだろうから
何ヶ所か見てみましたが、
落としギャフを持って来ていませんし、
リリースも面倒そうだから、というのが主な理由。
 
断続的な豪雨の中、
ルアーチェンジ無しで撃ち歩きましたが、
反応を得る事は出来ず、明日に向け
この辺で止めることにしました。

19時ちょい過ぎ、本土ならマヅメと言える明るさです。
 
スーパーで晩ご飯と明日の食糧を調達し、宿に帰還。
今日の釣りを一旦整理して明日に備えます。
 
遠征において、考えながら釣りをする際には、
思考の邪魔になるアルコールは口にしない主義で、
この日も地図や媒体に仕舞ったデータ、これまでの行動で
やった事やらなかった事を洗い出し、
広大なエリアのどこに入り、何を選択から外すのか、考えます。


遠征3日目。

エリアの絞り込みを昨晩までに終え、
この範囲でダメなら仕方ないかと思いつつ、
朝の潮止まり前に磯に入り、海を眺めます。
満潮からの下げスタート、連日の降雨で3日連続
表層水温が下がり続けています（定点実測25.3→24.4→23.8）。
 
今日が本命日ですが、昼まで集中する作戦。
こんな天気じゃ気持ちが長続きしませんし(笑)

磯は今日も貸し切りです。
初日に下見に来た時はほぼ死んでる潮でしたが、
2日目からは徐々に改善しているように感じます。
水温は別にして。
 
選定したエリアを4つくらいの区域に分け、
それらを順番に網羅的に攻めます。

なにもなく、ゾーン3まで来ました。
ちなみに昨日のキャッチを踏まえ、
ゾーン2と3を本命場所と仮説しました。
 
ここでもセオリー通り？にトップから始めます。
ルアーチェンジでレンジを変え波動を変え投げ続けますが、
反応を得られません。
 
休憩を挟みながら、ふとボックスを眺めると
今日まだ使っていないルアーがある事に気づきました。
 
まあ、ここまで散々投げてダメだったけど、
この波動とアクションはまだ試してないので、
思い出作りに投げてみようか、とダメもとで
ミノーからこいつにチェンジ。

んで、フルキャスト。

糸フケを素早く取り、リトリーブ開始。
ほんの4回転か5回転…

唐突に、どんっ！　

ヒット！

油断した！
ドラグが鳴ります。
 
と同時に、いたんかー！！と
思わず叫び声が出ました。
 
マジかー。いたんかー。そうかー。
 
このルアーか。
ニヤニヤしながらファイトします。
 
手前の張り出しに注意を払いながら寄せ、
波のチカラを借りズリ上げました。
 
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実測6.7kg
 
チャチャっと写真を撮ってリリースする前に、
水溜まりに横たえているこの魚に暫しのあいだ
見惚れていました。ほんとキレイですねぇ。

場を休ませるため休憩するか
ヒットルアーを持ってゾーン1と2に戻り撃ち直すか、
ちょっと迷いましたが、そこまでガツガツするのもなんなんで、
留まることを選択し3回キャストして休憩に入りました。

さて、休憩後。
今回の釣りの傾向と対策が漠然と掴めたかも、という
考えのもとルアーチェンジをせず、
もう1匹くらい居るといいな、と期待を持ちながら、
キャスト再開。

素早く糸フケを取りながらルアーを操作していきます。

ほんの数投目、ジャークアップのタイミングで水面爆発！
 
 
追尾！？

食わない！

表層を逃げるルアーに対し
カラダを水面から出し
食い気満々で追ってきます！


水飛沫とともにヒット！
 
ルアーを激しく引ったくり、ドラグが鳴ります！

この場所が当たりかあ…だとすると午後からどうしよう…と
思いながら、ファイトを楽しみます。

しかし、これまでのより元気なそいつは、
なかなか上がってきません。
 
たぶん同じ魚だろうな、と感じながら、
根ズレも感じ…立ち位置を少し前にして
長竿のメリットを活かします。

磯際で若干手こずりましたが、無事キャッチ。
 
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実測7.3kg。

適当に写真を撮ってリリース。
 
ゾーン４は明朝でも良いか、どうせ誰も来ないだろう…と思い、
同じ場所で軽く10キャストほどで終了。
昼休憩で一旦宿に戻り、1時間くらい寝て再始動です。

さて、午後からほんと困った…。
歩いて探しなおすか…と午前のエリアをもっと広く捉え、
脚で稼ぐ事にしました。
持ってくルアーは3つもあれば充分、軽量化を図ります。

降り続ける雨が視界を妨げます。
それっぽい場所に来てはキャストしルアーを交換しまた歩く、
効率の悪い釣りですが、島を捉えるという意味では
必要な作業だと思い、暗くなる前までチャレンジしてみます。
 
が、清々しい程に反応がありません。

陽が落ちるまで、まだまだありますが
疲れた事もあるし、無理して怪我しても馬鹿馬鹿しいので、
この辺でストップ。
 
クルマに戻り、磯ズレしたリーダーを結びかえ、
軽くストレッチして帰還。
 
道中、スーパーで刺身とビールだな、と
島に来て3日目にして初めてアルコールを口にします。
 
とりあえず祝杯。
明日は最終日、早めに起きるか…。


遠征最終日。

前日よりも早く起き、
前日よりも早く現場につき
7時前、なにごともなく釣り終了(^^)

朝ごはんを食べて島内観光をします。
 
薩摩と琉球の歴史に思いを馳せ、
雨天の中、太平洋戦争の跡を見てまわり、
 
そんな最中に、飛行機欠航のメールがJALから届きました。
 
慌てて空港に向かい、別ルートで羽田帰還の段取りを整え、
しばらくは落ち着かない感じでいました。
鹿児島空港まで戻れた時にはひと安心し、
空港で名物食べて、ラウンジで反省会。
 
ポイントの選定はある程度上手く行きましたが、
未開拓の場所が無いわけではなく、次回機会を作るならば、
それらの確認をテーマにした釣りになるだろう、と考えながら
帰宅の途につきました。
 
     

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