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古賀 亮介‐snif

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2泊3日離島状況確認ツアー後編


前回ログ
http://www.fimosw.com/u/flippersnif/ewnp5p4hfrdo3oの続き

一件目の島をあらかたチェックし終えた僕らは、一旦呼子に戻り、
物資の補給後、そのまま渡船桟橋向かいの船へ。

ゴリさんは翌日仕事なのでご帰宅。

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出向を待つ小一時間。
ビールを飲みながら心地よい秋風に吹かれ寝落ちそうになっていると、
『今月はホントにダメじゃ~ガハハハハ』と話しかけてくるお方。
ふと顔を上げると、この定期船の船長さんだった。

船長さんは気さくな釣り好きお父さん。
その実、シーズンになると仕事の前の朝メシ前の軽い運動と称して、
ツナロッドでショアからヒラマサをトップで狩りまくる、
島でも有数の凄腕ハンターである。

そういえばこのログも
http://www.fimosw.com/u/flippersnif/ewnp5p49n8ijhu 
この時の入島の朝には、10キロ越えのヒラマサを仕留めていたし、
期待を胸にその翌朝、翌々朝、回遊青物に挑んだ僕らが散々苦戦する後ろで
『なんやヤズやっか~ハデに出たけん期待させられたばーい』と言いながら、
僕の釣ったのよりでかいヤズ(ワラサ)をトップで掛けて、水上スキー状態で文字通り『瞬殺』していた。

そんな船長さんと情報交換。
最近はショアからの青物もあまり出ていなくて、
ご本人、マイボートでタイラバにご執心だそうな。

もっつぁん作のチタンティップに興味津々のご様子。
前日からのハードな釣行で完全に寝落ちているもっつぁんに
ちょっとちょっと。ビルダー先生。って起きてもらって船長に紹介すると、
そのままタイラバロッドの製作をかなり濃い目に提案されていた。

もっつぁん本人は寝ぼけていたので多分覚えても居ないだろうが(^^;

一通り情報交換の末、こちらにもたらされた情報は、

『青物?まだ全然来とらん。ネリゴのこまいとも最近抜けとるもんね。
マダイ?300mくらい沖のポイントならありえるけど、それでもチャリコよ。
アジ?爺さんたちが何処ででも釣りよるけどサイズは5センチくらいやもんねぇ。
まぁ~お前さんなら何とかなるやろ。
そうそう、今はフグがいいぞ。
カナトが入れ食いでタイラバがすぐボロボロたいね。頑張ってな~。ガハハハハ』

そんな情報を置いて仕事に戻られる船長。

・・・まったく希望の持ちようがない情報をうっかり手にしてしまい、
もう船を降りるしかないと決め、荷物をまとめ始めていると、
それを遮るように船長の操舵の元、定期船はあっさり港を出発してしまった。

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『・・・やっちまったか?』


もっつぁんは船長との竿の話以降、また寝落ちていて、
そんな島の状況など知る由もなく。完全に夢の世界。


知らぬが仏とはこのことだ。



しかし・・・
アジが何処でも釣れるが5センチ?
きっと10キロオーバーのヒラマサを普段から見慣れすぎている船長の事だ。
見慣れすぎているせいで、尺アジでも5センチ程度に見えてしまうのだろう。

船長の健康を祈りながら我々は、今回の2軒目、マンダーラへと上陸した。




島に着いて遊漁券代わりの清掃費を払い、
荷物を置いていろいろと準備をしていると、
漁港の隅にテントを張って、何やら宴が催されている。
島民の漁師さんと、普段島で見た事のない若いお姉さん数名。

漁師のおっちゃんに訊くと、
『あぁ、ありゃ、島の婚活みてぇなもんだ。
年に何回か、ああやって唐津本土の店から若い姉ちゃん呼んで、交流会やってんだよ。
おめぇさんらも、昼のひなかにゃどうせフグしか釣れねぇんだから、
荷物ほどいたらさっさと混じって酒でも飲みに来いな。飲み放題ばい』


漁師のおっちゃんの助言を有難くいただきつつも、
来たからには何かしら結果を出さなければ、帰る事を許されない私は、
『飲み放題』や『若い姉ちゃん』というフレーズがいつまでもリフレイン。
飲み放題に参加したくてたまらない。
ところで、『店』って、どんな店なのだろう。

一方、生来アルコールが苦手な体質であるらしいもっつぁんは、
『飲み放題』という単語を『飲まされ放題』と受け取ったらしく、
ガクブル《(;´Д`)》ブルブル


御挨拶もそこそこに、準備しながら港内を見て回り、
オープンな場所で先行されていた餌師の方々に状況を聞いても、
活かしバケツの中は超豆サイズ。ガクガク《(;´Д`)》《(´Д`;)》ブルブル




そんな二人は、次々手渡される情報を、極力ポジティブに捉え、
魚を探す事から再スタート。


まずは前日の島と同じく季節のパターンをおさらいしていくと・・・

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夏期のデイアジはとりあえずシャロー。
それが最も手軽に成立しやすいのは港内奥の船溜まり。

場所によっては、船溜まりだけ禁止エリア。
なんていうパターンも時々あるので、ご注意を。





魚を探すキーは、
まず、漁港の立地から、急深な外海に出来るだけ面している港。
夏アジは河川を昇るので出来れば小規模でも河川が欲しい。
それを踏まえたうえで、地図から場所を選ぶ。
今回のログでは離島でのお話だけれど、
ジカタの方でもこのパターンは活きている。
(9月中旬の呼子、小友など数か所で確認)

潮流・・・上げ潮、下げ潮とも、外海からの流入潮流
     夏は河川の流れもある程度絡むことが望ましい。
     停泊している船の動きが大きいところをまず探す。

風・・・概ね、風下にベイトがたまりやすいが、
    100%風下を撃てばいいかというと、そうではなく。
    潮流の強さによっては風上、風裏である場合も。(この日は特にそうだった)
    このシャローメソッドの場合は、
    風で水面に立つさざ波、波紋を見分ける事が、
    手早く魚に辿り着くためのヒントになる。

シェード・・・この場合、船や生簀、足元の護岸の作り出す陰影がメイン。
       水温が高い場合と低い場合、流れの強弱で効力が上下する。
       特にアジがシェードに依存するのは、水温が急上昇する日。
       そうでない日は軽視しても良い程度の要素。

以上を念頭に、流れの強さ、ヨレの規模、そこから魚の向きをイメージしていく。

この日の、やや低い上がりきらない水温と程よい潮流では、シェードは魚を引き寄せる要素でなく、
全くと言っていいほど船影をタイトに釣る必要がなかった。


ちなみに、ここで裏パターンとしてベストな潮流に隣接するシェードの
超一等地での底生ベイトパターンが尺パターンになりやすいのだけど、
この日、このエリアに、デイでの尺上アジは残念ながら確認できなかった。



そうして船溜まりを釣り始めた我々。
潮のヨレを的確に探し出してリグを次々と入れていく。

この強いシーズナルパターンの前では、
『アベレージ5センチ』という前情報は早くも崩れ去る事になる。

ロッド1本、ジグヘッドとワームだけ。
お手軽スタイルで歩いて行った先でのファーストキャストから。


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サイズは21~24cm程度と島のアジとしては豆の域を出ないが、
潮流を読んで、魚の溜まるスポットを探していけば、お土産になるサイズはぽつぽつ釣ることが出来た。

ココも前日の島と同じで、少しピンを外すと豆アジかベラ。



しばらく釣り進めて何匹ずつか釣り込んだところで、
上流からの潮が緩み、流芯は漁港の向かいへと移動。

すると、急に明確なアタリが激減。

水中の情報を神経を研ぎ澄ませて聞いてみると、
アタリは確かに感知でき、魚は食ってる。掛けるには至らない。

もの凄く小さく瞬間的なアタリに変化し、
僕がこの日メインで振っていたウエダのTFL64EX-R・・・
いわゆる“高弾性パッツン”の竿では、リグウエイトを変えようがワームを変えようが、掛け方を様々に試そうが、空アワセなんて必殺技を出そうが、
とうとうフッキングできるのは、中アジの群が移動した後の
豆アジかベラになってしまった。

一番イイと思しきピンにリグを入れると、中アジのモッとしたバイトは
微かにでも感知出来るものの、残念ながらこの時持っていた装備ではそれまで。
ラインの揺れを明確に合わせて行ったのだけど、
そうして無理に掛けていった魚もすべて足元でポロリ。

その間、隣のピンで釣ってたもっつぁんは実に連投連発。

試しにお互いの竿を交換してみると、やはり結果は逆転。
秒刻みでの入れ食いになる。分速3尾くらい?

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(写真は、もっつぁんのお土産)


振り返ってみて・・・
スプリットで魚の口元に極軽量の攻めをすれば、
パッツンロッドでも可能性はあったかと思っている。

当日の
0.8以下に軽くすると、ほとんど当らなくなり、0.5gや0.3gでは、かすりもしなくなる状況。(稀にアタれば掛かりやすくはあったのだけど。)
魚の反応速度は1g~1.3gのフリーフォールに固執しているのに対して、
ヘッドが1gを超える重さでは、バイトタイムが非常に短く、掛ける事が困難だった。

スプリットでやる場合、
スプリットシンカーを1.5g、リーダー25cm、JHは0.3g。と、いったところだろうか。
スプリットの重さでワームのフォールスピードを
JH単体の1gちょいのスピードに調整して・・・
云々・・・という机上の空論がコレを書きながら広がるが、
そのタイミングで試したい釣りではなかった。

プラグも以下同文。


まぁ、それはつまりアレです。
もっつぁんが渋い微バイトを淡々とチタンティップで分速1尾ペースに釣っていくので、
掛けても掛けても獲れなくなった僕は、ほとんど心が折れていたともいうwww


とにかく魚を掛ける事において、この日はチタンティップの戦闘力が
モロに発揮されるデイアジゲームになってしまった。

ここまで差が出る時は、技術云々でカバーできないレベルにあるのです。
チタンティップのためにあったような、魚の活性とアタリの出方。
普通、こんな状況は時間を置くなり、場所を少し変えるなり、
竿を替えるなりするべきで、これはもう致し方ない。

魚の絶対数の多い場所で、ここまで難しいアタリを出してくるアジは、
なかなかお目に掛かれない。ある意味、貴重な体験でもあった。


写真より動画と思って、何本か撮影もしてみたのだけど、
まだまだ出来が悪いのでこれもまた次回(笑)
僕のケータイでは、説明する音声が拾えない壁に当たりました。


機会があればソル友限定でアップしてみるのも良いかなと考えています。






さてさて。
バッカンいっぱい釣ってリリースモードになって、二人でデイアジを堪能したら、
夕まづめまで爆風の中、ベースに戻って、またアレやコレやと試す時間。
外の周回潮流に乗せて投げ続ける。

しかし遊んでくれるのはエソだけ。(時々ひとりと一匹になる。)

エソの猛攻に耐えながら辺りを見回すと、いつからかもっつぁんが居ない。
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あとで聞いた話では、散歩中、宴の催されているテントに押し込まれ、
酒池肉林の中、2杯のお酒にすっかり酔っ払い、記憶を失くし、
待合所のベンチで寝ていたそうな。

ふと見上げた空には、珍しい飛行機雲のグランドクロス。

あぁ、そうか。

これはもっつぁんのための十字架だったのだね。

ねぇ、僕をひとりにして、君、おねぇさんと何してたの?


まづめそっちのけで、
『世界が回ってるよ~スニフ君』と言い残し、また寝てしまうもっつぁん

このひと一体、何しに来たんでしょうかね(´・ω・`)オレニモノマセロ






夕まづめもアジにしっかりシフトして、ぼちぼち要点のみ押さえる。
爆風下のアミパターンはちょっと大変だけど、それなりに数も出てくれて。
(この釣りは何度も過去ログで触れた釣りでもあるし、
説明ナシ、キープもナシ、ついでに写真もナシ♪←(´・ω・`)シゴトシロッテオコラナイデ)


夜中は豆アジ、カマス、ダツ、シーバス等々・・・いろんな魚をかわしながら
中アジを探していると、常夜灯下に10㎝ほどの小魚の小規模ベイトボール発見。
それが足元に寄ってきたタイミングからの快進撃。

0時くらいだったかな。もっつぁんはそれでも夢の中。



表層と中下層に割れながら、周囲を高速で動き回るいいアジの群を発見。
しっかりパターンを読み解いていくと、ちょっと難解なんだけど、


普通の中アジから、徐々にサイズアップして
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これは表層を高速で移動し続ける群から(やや難)
1.5gのJH単体に4インチマイクロクローラーで待ち伏せて抜きました。

パターンも掴めたので、
『時合いだよ』ってもっつぁんを起こして撮影してもらう。

お礼に今度はもっつぁんに同じ場所を釣ってもらう。
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27~28くらい?
寝起きでなのか、目が怖い事になってるよ、もっつぁん( ゚д゚)


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そして泣き尺(たぶん30くらい)
中下層の群からリアクション。
リグは同じだけど、中層ロングステイで焦らして焦らして、
思い切ったワインドで跳ねさせて、ガツッ。


思い通り読めてしまう状況に満足して、お土産も十分。
その後は・・・


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朝までゆっくりと。

最近、釣行の中にそういう時間を見つけると、
友人のススメから勉強のためにカマスの泳がせなど試してみている。

釣果はまだコレといった特筆すべきものが出ていないけど、
気が進まないままでもとりあえず始めてみると、
ベイトとターゲットの定位するレンジや泳層、そして習性。
今まで知らなかったことが次々と体感できている。

アジングに共通する流れを読んでのレンジコントロールなど、
実はちょっと小難しい要素も用意されていた釣りで、
これは少しずつ試しながら、有意義な休憩時間の趣味の釣りになっている。

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この釣りはルアー釣りでもないけれど、なかなか奥が深い。
もう少し詰めて行けたら、いつかログにしたいと思う。
これに詳しい方、是非ぜひご指南ください。








で。
その後はどうだったかって?
ん?朝マヅメ?

居ましたよ。
足元のネリゴを撃ちにいったピンから、10キロどころじゃないモンスター。

まさか、足元のネリゴを狙って、助走のためにブローウィンをショートキャストで放り込んだその位置に、そんなとんでもないモンスターが待ち構えていたなんて予想だにしませんで。

100mほど走られた先にあるシモリのトップにリーダーがパツッと当って、サクッと負けちゃいました。
シモリにラインが当らなくてもアレは止めれなかったな。
いや、何とか方向換えて寄せれたかな。
堤防ぐるりされたのに、そこでは耐えたんですけども。


しかもブレイク食らった後、
リーダーをベースに忘れているという凡ミスをやらかして、
その場での再狙撃もかなわず。…なんとも情けない(^^;

近くでジグやトップを投げてた方もいらしたんですけど、
群の規模が小さいせいか、数m隣のそちらには全く反応なしだったそうな。

それを島からの帰りしな、船長に報告すると、
翌日から何日か、朝の10分だけ小規模の群ながらボッコボコだったそうです。

その第一陣はどうやらここ数日は、元々ベイトが少なかった事もあってか、
一旦完全に沈静化して他所へ行ってしまったようですが、
ショア青物師の皆さん、海況はもう完全に秋です。
西へ東へ大忙しの季節、秒読みですね。

大事な場面でリーダーベースに忘れた自分に茫然としてたので、
写真はもう、完全に忘れてました。(反省はしている)


今回は、以上です。



タックル
rod   ウエダPro4EX TFL64EX-R
reel  イージス2004
line  バリバスエステル0.3+東レ0.8
baits JH各種
   ワーム・・・マイクロクローラー4in他2inまで様々に
   大きいの釣った時は新しい方の尺D1.5gにマイクロクローラー4in

rod   コータック86swレッドバース
reel  13イージス2506
line  PE0.6+フロロ12lb
baits 試行錯誤の研究中に付き色々
   ヒラマサ掛けた時はブローウィン140sのカタクチ
   沈めてデッドスローからジャークでしっかり泳がせた瞬間にドンッ。(←獲れてないけど)
 

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