【そんだもんなろう】ヨレヨレの威力

小さな潮まわりの深夜の河川。
満潮直前で流れは走ったり止まったり。

明暗部にベイトがピチャピチャして、時折聞こえるボイル音。

日没時から流れが出ていたかどうかは分かりませんが、
おそらく先行者が叩き尽くしたであろうポイントで、まだまだ出そうな雰囲気です。

ウェーディングでブレイクラインに近づくと、
ベイトが水面直下を蛇行しながら流されていく。

確認できませんでしたが、ベイトはシャローでザワつくハクの群れだけじゃない。

カタクチが入ったか、サッパが入ったか、増水で淡水魚が落ちてきたか。
いずれにせよ、相当ストロングなベイトが明暗部に着いている。

表層から徐々にレンジを刻んでいくと、ヨレヨレがうまく流れに馴染む感じ。

狙ったコースを思った通りのスピードで通したら、すんなり喰ってくる高活性。

シングルフックチューンでバラシを軽減。

フルキャスト先は数秒で底を擦るくらい浅い。
そのままゆっくり引いてくると、流されながら深みへ落ちていく地形になっています。

バイトが出るのは深みへ差しかかる瞬間か、一番深いところのボトムでターンした時。

ヨレヨレのまま連発して、背中を砕かれてしまいました。

しかし、それでも丸のみされてしまうのが、このルアーのすごいところ。

シングルフックに変えようと、多少形状が変わろうと、簡単には機能を損なわない。

ある程度スピードを上げると、フワーッと浮いてきますが、
浮き上がらないギリギリのスピードで、深いレンジをゆっくり流し込む。

はじめてヨレヨレのフォールを見た時、鳥肌が立ったのを鮮明に覚えています。

強く水を当てなくても、ナチュラルにアクションする性能があるから、
喰わせる力が破綻しないのでしょう。

その後、下げの流れが強くなり、グラバーHiの68Sにチェンジ。
リップで水の抵抗を受けつつ明暗のラインで、グッと粘ってくれる。

レンジキープしたまま一番深いところの中層で、ドスッ…とバイト！

グラバーをハーモニカ喰いしたのは、口が小さく筋肉の塊のような魚。

こういう体型のシーバスは、別の魚種かと思うほど重くて強い。
タイムアップ直前、ルアーチェンジ後一投目の会心の一本でした。

■タックルデータ
ロッド：Ballistick 86M TZ/NANO
リール：13セルテート 2510R-PE RCSエアスプール2カスタム
ライン：G-soul X4 アップグレード 1号
リーダー：DMVナイロンショックリーダー 20Lb
グリップ：スミスグリップ2700＋Oz factoryホルダー
主なヒットルアー：ヨレヨレ

久しぶりに、全部グリップでランディングしました。
ネットを構えてからモタモタしない分、決着も早いしリリースも早い。