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山田 大輔

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Return To Black Vol..2



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当時から一貫してやっているのスタイルが
ウエーディングだ。


なんとも言えない、安らぎ。
水と魚と自然と混ざり合う様な一体感。
ターゲットにどれだけ近づいて行けるか?


そんな日現実離れした世界で、無心になれる。

そんな遊びは、そうそうあるものでは無い。



そんな事ばかりしていると、大切なモノを失ってしまう事も有る。



でも、未だにここに居るのは、

生涯を終えるまで、この魚とこのフィールドで
自分自身がこの存在に意味を持たせ、無くしたものを忘れてしまわない様に繋ぎ止めているだけなのかも知れない。

でも、これだけは言える。

「いつまでもこの魚と、このフィールドが好きだ」
と、言う事。

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そして、沢山のクロダイと出逢うウチに
その年毎の変化を感じるようになる。


分かり易い事では、
昨年のパターン。もっと言えば昨日のパターンすら
効かない事が多くなって行った。


その1つが色によるバイト数の違い。


実験で並んだ仲間と色違いのルアーをキャストした事も有るが、
圧倒的な差で釣り負けた事が有る。

日々の釣行でも、明らかにその日の当たりカラーと言うものが存在する。

チヌはとても色識別能力が高いのだ。


釣行に加えて、クロダイの生態を勉強しだした。
実釣を重ね、釣りまくり、検証する。



その当時からのデータと実績から後日生まれたのが
ランガンバレットと言うカラーに繋がる。





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釣り方も着底からのリフト&フォールだけでは取りきれなくなって来る。


水色も有るだろうし、
ベイトのせいなのかも知れない。

しかし、明らかに、少しずつでは有るが
同じやり方ではクロダイが取れなくなってきた。

こちらもそれに合わせてスタイルを見つけ、変わっていかなくてはならない。



ベイトのせいと言えば、河川のチヌは
かなりのフィッシュイーターだ。

ベイトとなるモノは甲殻類や貝類だけでは無い。


河川では、ハクを岸際まで追い詰めて
ライズしている光景は、毎日見られる。



当時、クロダイがバイブレーションに反応するのは
リアクションだと言われていたが、
私は頑なに「違う」と言ってきた。

静岡を界に、西日本ではトップでチヌが釣れる。

関東でも何日も通い、1匹を出しに行く根性が有るならば、トップでチヌを釣る事が出来るだろう。

しかし、それは明らかにパターンでは無い。


圧倒的にパイプレーションなのだ。

バイブレーションと言うよりは、ボトムを意識した釣りが圧倒的に強い。

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現に、歯の磨り減った大型の個体には、
明らかに口が大きくなっているものが見られる。
そして、決まってソレらの個体は流芯で釣れる事が多い。

安易な発想だが、
硬いモノを食べられなくなった(食べたくなくなった?)個体が
流心で流れて来た小魚を捕食しやすい様に身体を適応しているのでは無いのか?
っと思ってしまう。
バイブレーションや、ミノーに強く反応するのも
なんとなく頷けるのだ。


しかし、バイブレーションを使う釣りのリスクは
根掛かりと、スレで有る。

根掛かりして切れてしまったルアーは言うまでもなく環境には良くない。
リーダーやラインも勿論。
ラインがヒラヒラなびいているポイントはクロダイも着かなくなる。

なので、日中の干潮時に休みが会う時は
毎年数回、ライン切りにポイントへ出向いてコレを清掃する。



そしてスレ問題。

去年や、昨日のカラーやパターンが効かない理由が
チヌの学習能力の高さなのは解る。

でも、全体的にパターンが通用しないのは何故か?


「魚達は、危険を互いに伝達する能力を持っている」

コレを否定する事など出来ないし、そう結論付ける方が自然だとおもう。


スレ掛かりでボロボロになったクロダイ。
キチンとした蘇生を怠ってしまった為に
流れながら死んでしまった仲間達。

そんな場所に、魚達は何を思うのだろうか?
また訪れたいと思うのだろうか?


何トンも釣っている奴が言うのもなんだが、
不要なダメージや、手荒なリリースを続けていたら
そのうち絶対にこのフィールドへクロダイは入って来ない。


現にシーバスでは日本中に知れ渡るフィールドで有るが、今の惨状を見れば容易に想像出来るだろう。

引っ掛け釣り。デッドリリース。
食べる為に持って帰るのは良いと思うが、
不必要な量はキチンと海に返すべきだろう。

そもそも、河川などに入ってきた魚を食べたって美味しくは無いはずだ。


遊んでくれた魚達に礼を尽くし、
再び出逢う事を祈るのが、ゲームとして行うルアーフィッシングの姿だと思う。


「じゃあ、釣らなければ良い」なんて言う人は
ここから先は読まなくても良いだろう。


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また来年も此処で出会える為に、
アングラーが出来る事は意外と多い。


先ずはフィールドでのゴミを出さない。
魚に不必要なダメージを与えない

この為に、私は基本バイブレーションは、
シングルフック一本でクロダイに挑む。
リフト&フォールがパターンの時だけ
フロントにダブルフックを装着する。

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今年はフロントダブルの効果が薄いので
ほとんどシングル一本で釣っている。


根掛かりも激減し、同時に不要なスレ掛かりを減らしてくれる。

狙う魚は、ルアーにバイトしてくる奴だけ。

一本で取れない魚は、それは自分の力量の無さだ。

勿論、食わせる方法を探し、必ず食わせる。

ソレが魚とのフェアなゲールじゃ無いか?

私はこのシステムにした事によって
釣果が落ちたとは微塵も感じていない。



釣られた魚は怖かっただろう。
しかし、余計なダメージは少ない。

もしかしたら、この後キチンと早急にリリースすれば
来年も此処で出会えるかも知れない。

しかし、万が一殺してしまったら、
もう次など永遠に来ないのだ。


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今だけなのでは無い。

未来につなげて行く努力こそが、
アングラーの責任なのだと思う。





魚達が居なくなってしまったら。
私が此処に居る意味も無くなってしまうのだろう。



つづく。

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