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山田 大輔

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▼ 海は与え、そして奪うもの。



【何百と自然の怖さを体感した。正直、カスの様に自然に殺され掛けた事など何度もある。
しかし、それらは決して誇れることではない。
しかし、それを含めて知る事で伝えられる事が
これからの方々に解ってもらえる事が有る】と
私は信じてこのログを書きます。。




シーバスを追いかけていると
毎回が驚きの連続で、
毎日が勉強。


魚の習性的な事や、ルアーへの反応の変化は勿論なのだけど、
地形変化や海流変化が、その日によって大きく予想を覆される。

即ちルアーシーバスゲームと言うのは、
フィールド全体の媒体も含めて、これら全体を予想して、その１匹に出会うと言う、
【壮大で、繊細なゲーム】なのだと常々感じている。





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ブローウィン165F slim
シルクイワシ




特に私の好きなウエーディングと言うスタイルの釣りでは、
この自然（海や、河川）の変化が、
ウエダーを通して感じやすい為に度々同じポイントに通いこむと、

そのポイントの癖というものが段々と解ってくる。


「この潮周りだと、いつ頃強い流れがココに出るな」
とか、
「この風だと、地形はこんな風に変わっていくな」
など。


それら、魚だけでは無く、
その日の微妙な自然変化を読み取る事こそ、
この釣りの本質だと思う。


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スネコン130S
マット・チャート（バニャニャ）
その全てが合致した時、
夢に一歩近づく。
なんとか、年内に出逢えた90UP

圧巻の魚体と美しさ。
コイツにここで出逢いたいから、
連日キャストを続けるのだ。

正直、長年追い求め、干潟での90UPは１つの夢でした。
そして
ようやく叶った90UP。
嬉しかった。そして、その魚は美しかった。

自分の信念が少しだけ実った瞬間でした。




しかし、自然というのは、必ずしもセオリー通りはならない。

「今日の干満の動きははタイドグラフ通りじゃない」

なんて事が度々ある。


我々ウエーディングをする人間の間で怖い事の１つは
「上げのスピードが予想よりも早い」

と言う事がある。


特に干潟は風や水流の変化で、いとも簡単に地形が変わってしまう。

一昨日入ったとしても、
次の日に大風が吹いただけで、
その地形は大きく変わってしまう。

特に大潮周りの天候は
そのポイントの地形変化に大きな影響を与えてしまう。


つまり、
「昨日のポイントと今日も同じなんて事は、絶対にありえない」
と、言う事です。

私ですら、毎日毎日恐る恐るルートを探してエントリーするのです。



そして、その日の流れ方や、海流の強さに細心の注意を払い、魚を探して行きます。

「昨日、ココでデカイの釣れたから
今日もここでやろう。」

なんて事は考えません。

その日その日の流れを探して
地形を読んで、その日のプランを組み立てて行く。


即ち「自然変化を1番気にしながら釣りをする事」が
メモリアルな魚達に出逢える。







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BBハイドシャロー
房州アジ


答え合わせがハマり、再びランカー。


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今年の不調の帳尻を合わせてくれる様な
素敵なシーバスや、魚達との出逢いが連日続いた。



でも、釣りの本当の終点とは何だろう？

デカイ魚を、高々と上げる事なのだろうか？



違います。
ちゃんと家に帰る事が、目的なんです。




我々は魚を釣り、リリースする遊びをしている。



そして、
達成感や、多少のスリルを求めて
それを遊び、モヤモヤをリセットをして
再び護るべき人々の為に、明日から再び現実に立ち向かうのでしょう。



ソレを体感できる遊びの１つが
ウエーディング。



確かに夜の海に入って行くと言う、気狂い沙汰の行為を自分が好き好んでしている。


側から見たら、正気の沙汰では無い。
一歩間違えれば自殺行為の何者でも無い。
正直、これだけ通っている私でも、
「いやー。。。今日の海は怖かった。。。」
と思う事が度々ある。

それだけ、海とは毎日様々な凶暴な姿を見せる。


しかし、私達はそれを「遊びなんだ」と言う。

周りの人達からすれは、「じゃあ、勝手に死ねば？」
と、言う事。
正直、正論だと思う。


勝手に遊ばせててもらうならば、
周りの人達には、絶対に迷惑を掛けてはいけない。


その為には、キチンとした基礎知識と、
状況判断力を持っていなくては、
この釣りはしてはいけないと思っている。


先ず、地形や、この先の海流変化を知りもしないのにドンドンと遠くに行くなんて、あり得ない。
自分の超えたスリットを、帰ってこれないなんて事は
愚の骨頂だ。

そうなれば、本来ならば「死」だ。

勉強し、人に聞き、自分で一歩一歩確かめて進んで行くのが基本。
【解らなければ行くな。】

これは、ウエーディングの大前提となる。



最近は簡単に救助要請をすれば良いと思っているアングラーも多いと思う。
本当に最悪、それは仕方がないだろう。
しかし、その行為によって、どれだけ沢山の方々が
「貴方の馬鹿な遊びの迷惑を被ってしまうのか？」

と、言う事です。

何よりも、釣りをしてて死んでしまったら、
貴方の周りのどれだけの人が【悲しむ】と思っているのか？



でも、私が言いたいのは、
とっても簡単な事です。。

「手遅れになる前に、帰ってこい！」
と、言う事。


何時迄も釣りたい気持ちはわかります。
潮が変わり、潮位と流速が増すと魚も釣れ始めます。


釣れた事だけに気を取られて、
なんで釣れたのか？と言う事に気が回らないと、
（この場合、潮が上げてきたからです。バカですね）
潮位と流速に退路を断たれて、
帰る事が出来なくなり、最悪何処かへ流されてしまいます。

そして、貴方１人の自我を満たす行為のお陰で、
どれだけの人に迷惑を掛ける事やら。、。、

それだけ自分勝手で怖い事をしていると言う自覚は持って頂きたい。

発信者として、この釣りを勧めたい気持ちも有ります。

本当に素晴らしい釣法なんです。
喧騒から離れ、小言など無く、地球規模で何か自分が解放されている様な感度感。

とても素晴らしいシュチュエーションです。


しかし、一方で
無言が故に、恐ろしい面もあるという事。




牙を剥いた自然の力には、
人間１人の力などカスの様な物でしかないという事です。


カスになった時、
最悪の場合は118番通報して下さい。
貴方のために、何十人もの人々が、きっと貴方を助けてくれます。

もし、そうなっているとき、
ライトなどで、存在をアピールして下さい。
その為に、
釣行前にフラッシャーの装着や、
ライトのバッテリーは常に満タン状態にしておく必要が有ると思います。

そして、皆んなに掛けてしまった責任の重さを
知ってください。






自分が入っているポイントにおいて
事故と言うのは絶対に起こしてはいけない。


増えて行くアングラー。
初心者の増加。
後を絶たない事故。


自分が知らなけば、人が死のうが関係ない。
それでは、何も解決しない。



業界。
生業としている方々。


そこまで、動く事が出来ないのが、
今のソルト業界でもあります。

勿論、動き始めています。


しかし、完全にフォローする事は
今現在、出来ないのも事実です。

本当に、申し訳ない事だとおもいます。








では、誰がこの釣りを守るのか？

その為には、もはや周囲に居るアングラーの協力を要請するしか無いだと思います。

ベテランアングラーさんも、自分の釣り場の安全と存続の為だと考えて頂き、
危ない所に行かない様に注意喚起したり、
特に上げの潮が速く危ない時などは、
周囲に撤収を促す様な合図や声掛けをお願いしたいと思います。


初めての方々は、遠慮なく
慣れてそうなアングラーさんに
聞いてください。


今出来る事は、残念ながらそれしかないのです。

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海は命を与えもするが、
簡単に奪いもする。




【その懐】に自ら入るウエーディング。



細心の注意力と判断力を持って、
これからも安全第一で、楽しんで欲しいと思います。



今。
私が言える事は、こんな事でしか有りません。
本当にすみません。





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