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上海シーバス見聞録 Vol,2

  • ジャンル:日記/一般

さてさて翌日である。
朝五時に起床したREDは地元シーバスアングラーのKENさんと揚子江(長江)河口部へと向かっていた。
もちろん彼は中国人である。
ちなみにREDは中国語はしゃべれない。
頼みの英語も実に苦手。
言ってることはなんとなくわかるが、なんて回答すればいいのか、うまく英文が出て来ないのである。
今日はこのKENさんと二人きりの釣行である。
朝っぱらから車内ではいきなり微妙な空気感が流れる。

そんな中、車は近代的な上海の町を快走してゆく。

上海の街はREDの想像をはるかに裏切り、非常に清潔で整然とした町だった。
上海市の人口は2500万人。東京都は1300万人だから単純に考えると倍の規模。
ただ、この人口は在住している統計上の数字にしか過ぎない。
実際は多くの労働流入者に加え、戸籍を持たない人も多くいるそうで、事実上6000万人以上の人間が住む超巨大都市なのだ。
一人っ子政策のある中国で、二人目の子供の戸籍を取得するには年収×3倍の罰金が必要だと聞く。
当然そんな高額な金は払えないよなぁ・・・。

目の前にパリの凱旋門のような建物がよぎっていく。
なんとコレ、アパートの入り口なのだそうだ。
ちなみに日本のマンションに当たるのが海外でのアパートメントである。
それにしても物凄い数の広そうな日本で言うところの‘マンション’が大量に建っている。
中国の人々の生活が目に見えて向上しているのがよくわかる光景だ。
上海の街を北上し、高速道路へ入る。
小1時間ほど北上するとアジア最大、世界第三位の大河、『揚子江(長江)』が姿を見せた!!

で、でかっ!!!

川と言うにはあまりにも広く、かつ台風後みたいな強烈な濁り。
流程は6300km。水源ははるか西のチベットだ。
川幅だけで東京湾の横幅くらいは余裕である。
トンネルと橋が架かっているのだが、風景はアクアラインにそっくり。

そして我々が到着したのは崇明島(チョンミントウ)という揚子江河口に横たわる島。
つまるところ揚子江のデルタ地帯(三角州)である。
後で知ったのだが、この島は世界最大の三角州なのだそうだ。


島に入るといきなりノンビリとした農村風景が広がる。
道はゴミ一つ無く、美しい街路樹がどこまでも続く。
農家と思われる中国風の家々はどこも広く大きい。
なんだかヨーロッパ的な印象さえ受ける。

崇明島の海岸線は想像していた通り、湿原のような葦っ原の広がる場所だった。
ところどころに日本でもよく見る護岸と捨石が敷き詰められた海岸線があり、足場もすこぶる良い。
今回はウエダーも持ち込んでいないので、こんな護岸ポイントでオッカパリと洒落込んだのである。

地元のアングラーは好んでベイトタックルを使用する。
この日のKENさんのタックルは7ftのベイトロッド。
場所や投げるルアーによってロッドを変えたりはしないらしい。
ほぼどこでも長さも変えずに7ftでやるのだそうだ。

一見するとそれらのタックル選択が未成熟のように見える。
が、しかし彼らの狙う対象魚はメーターを遥かに越える‘タイリクスズキ’だ。
日本でも巨大タイリクやアカメを狙うアングラーの中には、好んでベイトタックルを使うアングラーがいる。
でかいタイリクを釣るならベイトリールのトルクは有利なのだろう。
この辺のベイトに対するこだわりが今後、中国独特のシーバスフィッシングスタイルを形作って行くようにも感じる。

んで、釣り開始である。
のそのそと最新型の‘イクジスト様’を取り出し、FGを組むRED。
KENさんはそそくさとキャストし、もう釣りを始めている。


おっ、アタリだ!

うおおお~~ん!!
ロッド曲がってるやんけ!!!

そして上がってきたのは、もちろんターゲットのタイリクスズキだ。
ってか、1投目だぞ!?
ひょっとしていっぱいいるのか??


ランディングしたのは‘フッコ’サイズ。
体に入る黒点が実に新鮮だ。
果たして群れで回遊しているのだろうか??



ヒットルアーは一個1ドルのメタルバイブ。
いわゆる鉄板系のルアーで、日本でもデイゲームでよく使うタイプだ。


そうか!鉄板だな!!
いっぱい持って来てるぜ!!!

おもむろにIPを取り出し超大遠投をする。
ボトムを取り、リフトアップしてラインの垂みを取るとすぐにガッツンっというバイトを捉えた。
日本で日常やっているシーバスゲームとなんら変わりは無い。

中国初シーバスをゲットし大感激の雄たけびを上げるRED。
KENさんも自分のことのように歓迎してくれる。

KEN:「RED、おめでとう!やったな!!」
RED:「サンキューKEN!それにしても中国のシーバスはよく引くな」

コンディションはすこぶる良く、地面に置いたら立ちそうなくらい腹はボテボテだ。

KEN:「そのルアーはimaか?すごく良さそうだな!!」
RED:「いや、コレimaじゃないぜ」
KEN:「ええっ!?ダイジョウブかRED??ボスに怒られるんじゃないのか???」

RED:「ああっ!!マズイかな・・・」
KEN:「マズイだろ!イガーに怒られるぞ!!」

郷に入れば郷に従え。
とりあえず釣ってはみたものの他のパターンも試してみなければ。
ってかimaで釣らんと本末転倒、大目玉を食らいそうだ。
ちなみに‘イガー’とは弊社代表取締役のIである。


To Be Continue
上海シーバス見聞録 Vol,3に続く

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