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西岡 佑一 ～ちゃま

徳島県

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▼ 2019年鳴門北西パターン。

潮流に乗せドリフトしていたラインテンションが一瞬僅かに抜けた。


"あっ…来る！"


バイトが出るまでコンマ数秒の間。
その間は、不思議にも凄く落ち着けていた。





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2時間ほどの仮眠から目覚めると、1台も無かったはずの車が6台くらいに。
"平日だと思って余裕をかましすぎた…"
若干焦りを感じながらも、車を揺らすほどの爆風に期待感が高まる。
出遅れを取り戻すため急いで準備し、早足でエントリー。


岐路に立つと、爆風は右から。
"よし。こっちだ！"
迷わず右のルートに歩を進める。


しかし、先に進めば進むほど風が弱まる。
"歩いてるのが山際だからか？"
そう思い水際に立ってみるが、岐路に比べると明らかに弱い。
"しくったか？…逆やったかな？それとも更に奥か？"


鳴門ゴロタでの経験値が少な過ぎて、風向きが全く読めない。
この方向の風で、どこが風表になって、どこが風裏になるのか。
こういう経験値は通ったアングラーにしか身に付かない。


風を求めて更に奥へ向かうべきか、それとも戻って逆方向へ向かうべきか…
自分では、判断がつきかねる。
"誰か起きてないかな…"
駄目元でグループLINEに『進むべきか戻るべきか』のアドバイスを求めてみる。
すると…


"戻ってあっち方向に行ったほうがええと思う！"
っと奇跡的に即レス。
ありがたい！


すぐに来た道を戻り、逆方向のゴロタ浜で波と風が真正面に来る立ち位置を探す。
しかし、良さそうなところにはすでに先行者。
中々立ち位置が決まらない…


波と風を探してゴロタ浜を右往左往。
歩き回った感じ、この付近で先行者の立ち位置の他に良さそうなのはココくらいか…
先行者の立ち位置から少し離れた場所にある、シャローのシモリ帯の近く。
まだかなり暗いが、そこに潮目が岸から沖の潮流に向けて真っ直ぐ伸びているのが見える。


"ここで朝マズメをやりきろう。"
そう決めて、Blooowin!165Fを潮流に乗せてリトリーブを繰り返す。
慣れない波にラインを食われながら。


回りが確認できるくらいの明るさになると、見える範囲でアングラーは自分を含め6人。
"誰か釣ってないかな？"
っと、しきりに他のアングラーを気にしながらキャストを続けるも釣れている様子はない。


"すでに良い時間帯は過ぎてしまったのか？"
色々な事が頭をよぎるが、そんな事を考えても仕方がない。
自分がやれる時間までやりきるだけ。
そう思っていた矢先、潮流に乗せドリフトしていたラインテンションが一瞬僅かに抜けた。


"あっ…来る！"


バイトが出るまで時間にしてコンマ数秒の間。
十分な時間では無いがバイトに備えて身構える。
その瞬間、手元まで重く伝わるバイト。
落ち着いてラインスラッグを取り、渾身のフッキング！


波を縦に切りながら飛沫を上げるライン。
一直線になったラインの先は、3つ程山なりになった波の向こう側。
下手に左へ走られるとシモリに巻かれそうなので、ロッドを高く構えたまま必死にハンドルを回す。


波間で激しく鰓洗いを繰り返す鱸。
"頼むけんバレんなよ！"
そう祈りながら強引に巻き続け、最後はゴロタへずり上げ。


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Blooowin!165F slim エクストリームキャロット

実に7年振りに手にした鳴門のゴロタ鱸。
自然と歓喜の声が出た。
気持ちが高ぶりすぎて、頭の中の整理がつかない魚なんて久し振りだった。


最高のロケーションに最高の魚。
徳島の釣りを代表する"鳴門の北西パターン"。
にわかが何を語れる訳でもないが、これだけは言える。


全てが最高だ！


Tackle date
Rod:DAIWA LATEO 100MH
Reel:DAIWA 19CERTATE 4000LT-CXH
Line:VARIVAS Max Power PE X8 1.2号
Leader:VARIVAS VEP Shock Leader25lb.
kuwvgfa5ogs26fsh2hm9-9d798e7d.png
http://bluebluefishing.com/

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