チヌ考察 捕食と排泄 サイクル

今日はチヌの捕食と排泄のサイクルから、つまらないことを考察します

チヌを捌いてみると、案外お腹の中がぱんぱんな個体が多いです

そして、腸管内はカラス貝や牡蠣でいっぱいです

あめさんはカニが腸管にびっしり詰まっているのを見たことがありません

なぜでしょうか

カニを捕食するのが大変だからあまりカニを食べることができないという意見が大部分でしょう

それなら貝→カニ→貝→カニ→貝→カニのように交互に入っているのを見たことがありますか

それも見たことがありません

最初にも書きましたが、腹パンなやつの腸内は貝類1色になっていることがほとんどだからです



さて、チヌが食物を捕食し栄養素を吸収後、肛門から排泄するまでにどのくらいの期間がかかると思いますか

それは大体72時間以上だと言われています

ちなみに人間は健康的な排泄リズムを持っている人で大体24時間ほどで食物を肛門から排泄します

排泄リズムが無く、それらを長期に渡って排泄しない場合(便秘など)、例え胃の内容物が空になっても食欲に繋がりにくくなります

話を戻します

お腹の中が牡蠣やカラス貝などでいっぱいなやつは少なくとも2日か3日以上前にそれらを捕食したと考えられます

チヌは群れで回遊し、捕食効率の良いカラス貝や牡蠣を腹いっぱいになるまで、もしくは潮が許す限り捕食します

これらを捕食したチヌは少なくとも3日以上排泄しないわけですから、腹ペコではありません

それではお腹が減っていないチヌ達は回遊のとき、なにをするのでしょうか

あめさんはチヌがカニやエビなどの甲殻類を捕食するタイミングはこの時だと考察します

ブリームゲームをする際、使用するルアーはクロー系がほとんどです

クロー系はチヌの食性に有利に働き、多くのバイトを生み出すからです

そして、クロー系は甲殻類をイミテートしていることがほとんどです

上記の事を組み合わせると、クロー系で釣れるチヌというのは「腹ペコだった」ではなく「腹は減っていないけどうまそうなものあるし食うか」というおやつ感覚でバイトしてきたやつが大半であると考えることができます

もちろん回遊から外れている個体や極限状態の腹ペコであればカニやハゼを捕食することは十分に起こりうることです

しかし、捕食して3日後に排泄のサイクルを持つ群れの場合、腹ペコ時には群れで貝類のみを捕食する可能性が高いと考えられます

以上の事から

腹パン個体ほどクロー系ルアーに反応し、腹ペコ個体ほど貝類を捕食したがる

という仮説が考えられます

ここで注意が必要なのは貝類は腹パンだろうと腹ペコだろうと好まれるということです

また貝類を腹いっぱい食べるので、おやつ感覚の甲殻類がお腹の中に入るスペースはせいぜい1割くらいです

さて、先日書いた冬マチヌの考察について話を重ねてみます

上げ7分でエサを捕食しにくると書きました

しかし時合いは短く、アタリが連発するのはせいぜい20分程度です

おそらくですが、こういうときの回遊群れチヌは腹ペコではなくおやつを食べにきたやつらだからです

なのでがっつり居座らず、ささっとおやつを食べてまた海へ下りていきます

もし腹ペコ群れが入ってくる日ならばどうでしょう

あめさんが立てた仮説通りならそいつらはルアーを追いません

つまり、普通にやるとバイトがなくボウズの日となるわけです

ならばこの場所のメインベイトである海藻にモチーフさせたならばどうでしょうか(地域により貝類ではなく海藻がメインベイトになる)

海藻にモチーフさせるためSリグを使用し、一回も巻かないとします

入ってくる群れは腹ペコでルアーを追いませんが海藻(貝類の代わり)は積極的に捕食します

もちろん海藻を食べている場所が正確に分かっていなければ意味がありません

でももし海藻を食べている場所がピンポイントで分かっていれば、、、

なんかおもしろそうじゃないです?w

また代替ベイトとして海藻を捕食している理由も少し浮かんできます

彼らは捕食と排泄のサイクルをもっている群れであるため、そのサイクルを崩すことを本能的に嫌うはずです

人間でも排泄のサイクルを数回崩すと便秘になりやすくなりますから

冬場のエサが少ない時期にこのサイクルを崩さないようにするため何かを食べたい

そして貝類のようにどこにでも生息していてほとんど動かないもの

海藻?

まさかねw

何かの参考になれば幸いだ
 

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