このロッドのコンセプトは「瞬掛」

瞬掛というネーミングですが、重めのジグヘッドで、キ
レの良い合うションを与え、リアクション反応した高活
性のアジ。これら高活性のアジにに多い反響的なアタ
リを瞬時に反応し掛け合わせるための、テーパーや
張りを持ち合わせたロッドにより、瞬掛とネーミングつ
けました。より攻撃的にアジを掛けていく攻めのコンセ
プトになります。

JSRの冠を持つので、ジグヘッド単体をメインリグとして
います。前作モデルと違うのは、ソリッドではなくチューブ
ラートップというところです。

なぜ今回はチューブラーなのか？

ソリッドティップが最近のアジングでは主流となっている。
ソリッドなので、荷重変化のあたりがわかりやすく、また
リグへの対応力も広く、スプリットやキャロ、ジグヘッドと
なんでもこなすと、対応幅が広いと言えます。

しかし、重いリグにはティップが少し負けてしまう、ディー
プなところでも水圧で負けてしまうということもある。リグ
の重さによっては、キレの動きが演出できないなどもあ
ります。

今までは、これらの劣勢な部分は、高弾性カーボンソリ
ッドを用いたことにより、TICTのUTR６０やJSR６５などで
今までは対応してきました。

しかし、やはりリアクションやディープエリアでのキレのあ
る演出には、物足りないものを感じていたのも事実であ
ります。

実際、私の多用するのは１．３g以上のジグヘッドであり、
リアクションのようなキレのある動きで、高活性のアジを
拾っていく釣りです。１g以下のジグヘッドは、産卵期や
あみパターン、また15センチなどの豆アジで吸い込みが
弱い時などの少し特殊的な条件のみで、使用頻度は
少ないのです。なので重めのジグヘッドをキビキビ動か
しせるロッドが欲しいと思いました。
また高活性なアジを相手にしている為に、あたりは反響
的にカツンやコツンとでることが多いのも事実です。とな
れば、ソリッドよりもチューブラートップがより明確にアタ
リを伝えれるのではという選択して、今回のJSR６４Tのコ
ンセプトを立案し、形となった次第であります。



この夏から、密かにチューブラートップのロッドをテスト
してきました。リアクションの釣り、シャローでのノーマ
ルスピードの釣り、ディープゾーンでの釣り、ストリーム
での釣り、強風下での釣りと、スローな釣りなど、あらゆ
る条件でやってみました。

ほとんどの条件で問題なく、アジを釣る事が可能であり、
アタリはほとんどがはっきりと出ておりました。もぞもぞ
としたアタリもでてましたが、そのアタリも感じ取れ、ソリ
ッドに遜色ない感度が出ていたように思われます。何よ
りも、ディープ・シャローと、関係なく金属的な反響的な、
アタリが取れることが面白いと感じました。

なによりも、特筆はジグヘッドのキレのあるアクション演
出。これは、ディープでもシャローでもいい結果を出して
きている感じはします。キレの良いアクションによるリア
クションの釣りでは、始めにバイトしてくるようなアジは、
いいサイズが多いと思います。またアジがポイントにい
るかどうかの判断にもなりますので、キレのあるアクシ
ョンはとても有効です。



チューブラーなので、張りがあって引きが楽しめないの
では？

確かに２０cm前後では、掛けるという楽しみはかわりませんが、引き味は楽しめないかもしれま
せん。しかこと、キレのあるア
クションを生むためという、特化したコンセプトであること
から、やむ得ないということも承知でのロッドであります。

しかし、23センチ程度を越えるサイズになってくると話が
変わります。張りが強いことで、アジの抵抗が強くなり引
きが強くなります。尺サイズなどになると、テストではジョ
ーカー０．３使用で、ほぼマックスの締め気味のドラグを、
何度も出していきます。しかも、頭をガンガン降るのもロ
ッドに伝わります。はっきり言って、このサイズからの引
きは面白いと感じました。

アジを掛けるという特化したコンセプトであり、引き味を
味わうロッドではないです。しかし、喰わせるの上の喰わ
す、そして掛けるに特化した究極の攻めスタイルである
ことからすれば、今までにないアジングロッドであり、少し
とんがった系のロッドとも言えます。

役不足な感がある、こんな私ですが、提案にゴーサイン
を出していただいたTICTには本当に感謝しております。
こんな機会を与えていただいた以上は、一生懸命テスト
したいと思います。よろしくお願いします。