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【とりあえず作る】 先重りするマルチセクションパックロッドをカスタマイズしてみた

先日、Daiwa UK(Daiwa Sport UK)から個人輸入した
10ftで6本継ぎ(!)という、(恐らく)ショアジギングも使用可能な超小継・並継パックロッド。

本来何をターゲットに作ってる竿か不明ですが、恐らくパイクとかサーモン系ではないかと…

継いでみると、ショイント数の多さと、仕舞寸法の為に短いバットセクション(グリップ長)に起因するであろう先重り感の強さに閉口。

ヒラスズキ等、竿先を下げてプラッキングする用途には問題無いかと思いますが、自分の様なショアスロー用途、つまり「竿を45度に立て気味で操作する」使用法だと、メチャクチャ疲れるという事が判明。

そして、ブランクスの強度が予想を遥かに上回る事も。

この先重りを改善すれば、【ショアジギングに使える、超小継パックロッド(並継ぎ)】という、夢の様なWeaponが出来上がるのではないかと。


しかし、この半端ない先重り感を改善するには、竿尻にバランサーウエイト…などという、簡単なチューンじゃ歯が立たないと判断した自分は、6セクション(6本継ぎ)のバット&2ndセクションを自作してしまおうと思いつきました。



〈週刊クックロッド:でぃあごすてーにょ

創刊号は

=家庭で作れる、美味しいパックロッド(の一部)の作り方=

【付録】
・カーボンチューブ(OD16㎜・ID12㎜・L500㎜)
・コルクグリップ(ID16㎜・OD24㎜・L38㎜)
・フォアグリップ(ID16㎜・OD25㎜・L70㎜)
・DPSリールシート(ID18㎜)
・SUS304・ステンレススタッドボルト(M12・L60㎜)
・元のバットセクションのジョイント部(ソリッドカーボン)
・2液エポキシ(10分硬化開始タイプ)
・マスキングテープ・非伸縮性布テーピング(医療用)

計・約4,000円

まず最初に、カーボンパイプの内径と、再利用するジョイントの噛み合わせを確認した上で
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どっぷり2液エポキシをパイプ内面に塗りたくり、慎重に挿入。
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ジョイント部分をどれだけの長さ出すかは、事前に【厳密】に確認・マーキング要です。
コレを怠ると、全てOUTになる危険があります。

気泡抜き目的にシュコシュコ出し入れし、はみ出たエポは丁寧に拭き取ります。
10分で硬化が始まりますが、この部分はロッドで最も力が掛かる部分なので、完全硬化するまで24時間放置。





翌日、今度はカーボンパイプの反対側に、予めバランス取りをざっくり行い、適当な長さにカットしたスタッドボルトを用意。
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コレは内径ピッタリのサイズを買ってるので、エポキシを軽く塗って、おもむろにブッ挿し…もとい挿入します。
この部分は応力があまり掛からない場所なので、挿入時に相手に優しい声を掛ける必要も、前準備も必要ありません。(笑)
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10分放置…


出来ました。
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次に、コルクグリップを被せてゆきます。
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このグリップは内径=カーボンチューブ外径の為、中々刺さってくれません。
コツは「コルクグリップエンドにある【空気抜き穴】をガムテで塞いでから、グリップ内側にエポを縫って、一気にカーボンパイプを突き刺す事です。

コルクグリップ内部に閉じ込められた空気がグリップ内径を押し広げ、また漏れてゆく空気が潤滑剤の役割をする為、「ぷしゅひゅぽっ」と挿入完了します。

躊躇してるとエポとコルク、カーボンパイプが食いつき、途中まで刺さって癒着したりするかもしれません。


うまく挿入完了したら、リールシートの位置決めをします。


カーボンブランクとリールシート内径との間に2㎜のギャップがあるので、先ず医療用布テープを巻いては挿ししつつ、クリアランスを調整。

それが終わったら、エポをリールシート・ブランク双方に塗りたくり、これはスパインに合わせて丁寧に挿入。
再び24時間放置します。

放置してる間に、2ndセクションのエンドに、フォアグリップを接着。コレは簡単なので、詳細は省略します。
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乾燥・放置プレー中
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翌日。

継いでみます。
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完璧っス♪
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この継ぎ方は、斬新かつグリップ長を稼ぐには最適だと思います。
見た目も綺麗だし。



このバットセクション新規作成で、
リールの支点からグリップエンドまでの長さが50㎝となりました。仕舞寸59㎝の制約の中、コレは限界値だと思います。

また、30gのバランサー内蔵の為、セルテートHD 3500SH(405g)を装着時の支点が、リールフットから前方10㎝以内に収まりました。

ロッド重量がバランサー込みで290gになってしまいましたが、先重り感を相殺した為、振ると逆に以前より軽く感じます。

やはりタックルはバランスです

次回は、このロッドを実釣に持ち込み、テストしてみます。

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