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目指せM点超え!
▼ 冷静に分析『Seabass』~with Mr.Kawano~
前回の続き…
一本出た後、やはり釣り方はあっており、程無くして再度小さなリフト&フォールでシーバスがヒット。
しかし、バラす。
日も沈み、シャローにシーバスが入ってくる可能性もあるかと思いしばし表層系ミノーを投げて行くが、無反応。
マイクロベイトが入っているが、ナイトゲームはここではなさそうだ。
移動をかける。
ナイトゲームの始まりである。
水温がキーワードとは考えていたものの、水温はシーバスが居ない程低いものでは勿論ない。
早い展開の釣りには、やや厳しめという水温という印象を受けたというだけで、ナイトゲームであればスローな釣りでは魚は出せると思っていた。
この時期熱いベイトの1つが、稚鮎。
稚鮎に着いていれば、比較的魚を出しやすい。
そこで、一気に上流部に上がる。
ポイントに着くと、一時来てない間に地形も流れも大きく変わっていた。
ここは地形が非常に変わりやすい。
雨の影響をダイレクトに受ける。
以前に比べ、流れが緩んでもいた。
肝心の稚鮎は居ることは居るが、例年に比べ数が少ない。
まだ遡上しきれてないのか、遡上の数が少ないのかはわからない。
ボイルも出ていないが、着いている可能性はある。
ロッドを手にし闇に包まれたフィールドへと向かう。
以前に比べ流れが緩い為狙いがやや絞りにくくなっているが、雰囲気はある。
この日は河野さんと歩いてラン&ガンし、広い範囲攻めた。
水深は乏しい為、サブフェイスのルアーを中心に使う。
自分の中で実績が高いのはややタイトなウォブンロールが入るルアー。
サイズは稚鮎に合わせシルエットが小さいものが主体となるが、12cmを超えるルアーでも実績は十分にある。
一向にバイトが出ず我慢の釣りが続いたが、エリア内ではやや深いポイントで河野さんのロッドが弧を描く。
遠目から期待したが、鯰。
この時期外道でたまに掛かる。
但し、このポイントは鯰が釣れだすと、シーバスも上向く(ここに限ったことではないと思うが)。
私の中ではバロメーターとなる魚である。
これが釣れるのであれば、可能性はあると、少し粘ったが、それからバイトを得ることは無かった。
移動し日中最初に入ったポイントへ。
ここでtomoじろうさんと合流し、三人で狙う。
日中同様に下げが効いており、流れはいい。
欲を言えばもうひと押し欲しいとこだが、私の瞳には十分な流れに映った。
日中ここはノーバイトであったが、夜はいける。
私は信じて疑わなかった。
大きく川が蛇行し、河川のインサイドはシャローを形成する。
このシャローに差してくる、或いは既にシャローや流れの中に潜むシーバスを狙う。
フローティングミノーを主体にシンペンも交えつつレンジを刻む。
しかし、シーバスの反応を得られず、時間が過ぎ行く…
夜が深まると共に気温が低下していく。日中は暑いくらいだったが、この時は体感的には10℃前後。
水温が低い状況下で浸かっている為、寒さが堪える。
寒さが身に染みる状況下だが、耐え投げ続けた。
しかし、ここでも三人不発に終わる。
やはり、水温が影響しているに違いない。
tomoじろうさんは翌日仕事の為、ここでお別れ。
再度河野さんと二人でシーバスを追う。
こうなれば、意地でももう一本欲しい。
熱くなると、闇雲に行ってしまう。
再度冷静に状況を分析する。
いい流れ、私が確信に近いくらい信じて疑わなかったポイントで、不発。
エリア的には中流域。
唯一マイナス要素であったのが水温の低さ。
水温の低さを最大の原因であると仮定すれば、ここはやはり河口エリア選択となる。
頭の中で日中、ナイトゲームから得た情報を基に様々な可能性を考えたが、結果は水温を主軸に捉え、河口エリアの選択となった。
日中最初に気になった水の冷たさが、ナイトゲームの戦略の組み立てにも大きく影響を及ぼしてきた。
この考えが正解か不正解か…
答えはフィールドにある。
ここから結果的には大分市内に注ぐ3つの一級河川の最河口エリアを全て叩くこととなった。
大分市内河川はどの河川も距離的には近く、ある程度コンパクトにまとまっており、時間的なロスが抑えられる。
時間的に余裕がない時これは助かる。
まず向かったのは私の旧ホームの支流にあたる河川の河口。
ここは、時期的にひょっとすれば、コノシロパターンの可能性もあるかも知れない。
干潮前後のタイミング。
コノシロが入っていれば、いいサイズも見込める。
ベイトは水物。あまり期待はしていなかった。
到着し、まず投げたのはバイブ。
コノシロが居るか判断するには一番手っ取り早い。
広範囲をサーチしたが、やはり入ってなさそうだ。
一応回遊も視野に入れ多少粘ったが、反応は皆無。
別河川の河口部へ。
実績十分。過去ランカーを何本も手中に納めた相性もいいポイントだ。
神経を研ぎ澄ませ、集中する。1人の世界に入り、その瞬間を待つ。
日中から一体何時間振っただろう?
そんなことを思う程に流石に疲れが出てきた。
だが、シーバスをこの大分でもう一本。その気持ちが俺を突き動かす。
気付けばいつしかドップリ浸かったシーバスゲーム。
長いことやってきても、未だこの魚は俺を突き動かし続ける。
これから先もずっとだろう。
気合いで投げたが、ここでもバイトを引き出せない。
期待していたが、厳しい状況。非常に苦しい展開だ。
疲れていたが、気力を振り絞り最後、夜明けまで約1時程度もう1ヶ所河口を廻ることに。
この日最後に訪れたのは旧ホームの河口部。
ここに最後賭ける。
水深もあり、干潮時でも十分に水が残る程。
すなわち、水温は外気温に左右されにくく安定的。
加えて河口部という特性上、海水の影響をダイレクトに受けることもあり、水温は暖かい。
この日最後ここに全てを託す。
どうしても、シーバスをもう一本手中にしたい。
その一心で投げこんだ。
大潮での上げの中の釣り。
水温が低いことを考えれば、海水が差してくるこのタイミングは都合がいい。
夜明け直前。
上流側で投げていた河野さんのきた!という声が聞こえる。
慌てて駆け寄ると、抜き上げキャッチ。
河野さんセイゴクラスだが、厳しいとの前評判の中で価値ある一本。
見事な一本であった。
そこから私も再度ロッドを手にし、最後の力で立ち向かう。
夜が明けて来た。
それまで、とにかくスローな展開で狙っていたが、当然明るくなってくれば、ルアーを見切られやすくなる。
光量も少しずつ出てくる。
シーバスも暗い部分に移動する。
レンジも下がってくる。
やや重めの21gのアーマードフィンネオ(LITTLE JACK)にチェンジし、フルキャスト。
狙いは橋脚付近。
テンションフォールからボトムをとり、ただ巻きで様子を見る。
何投目だっただろう…
フルキャストし、ほぼボトム付近のフォール中にヒット。
サイズは大きくないが、この状況では釣れるだけ嬉しい。
バラさないよう慎重に寄せ、シーバスの姿も確認。
しかし、アクシデントに見舞われた…
橋に誰かラインを引っかけていたようで、そこに運悪く自分のラインが絡まった。
もうどうすることもできなかった…
勿論、バラシた。
最後の最後ようやく引きずり出した一本は、アクシデントにより、手中に納めることができなかった。
呆然となったが、仕方がない。
しかし、水温に着目したことは河野さんと私のヒットで間違いは無かったことが分かった。
河口部に狙いをつけたのは結果正解であり、納得のいく答えであった。
体力は限界。
車の中で爆睡となったのは言うまでもない。
シーバスと真剣に向き合った時間は心地よいものだった。
非常にシビアな展開となった大分のシーバスゲームだったが悔いはないと言える程、冷静に状況の分析もでき、ヒットに繋げることもできた。
私は個人的にシーバスは頭脳戦と常々考えている。
考えるとシーバスに出逢った喜びも大きくなる。
己の頭脳と経験でシーバスを追い詰める。
このシーバスを釣るまでのプロセスも堪らなく好きだ。
ただ今回は満足には届かなかった。
私の瞳はもう次の大分釣行を見据えている。
すぐ近いうちに向かう予定だ。
再度大分シーバスに逢う為に…
(因みに起床後デイゲームではリアクションの釣りで2バラシの結果だった。前日より状態は良く感じた)
- 2014年5月14日
- コメント(3)
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