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▼ 離島Seabassへ Part1~in 大分県大入島~
大分県は佐伯湾に浮かぶ離島である大入島を御存知だろうか?
調べれば人口は約1000人~1100人で面積は面積5.66km2の小さな島である。
僕は一度佐賀に引っ越したものの大分に住んで通算4、5年目になる。
その間大分市在住ということもあり、県央エリアが必然的にメインフィールドとなるが、県央より北のエリアや県南エリアにも実は結構足を運んでいる。
この大分に住んで4、5年目となり、かなりのフィールドを回ってきたが、離島に行く機会は何故か無かった。
僕は今回有休を入れて3連休を取った。
当初Maria河野テスターと宮崎へ遠征しようかと思っていたが、河野テスターの仕事の都合で出れなくなった為に、僕は予定を変更した。
ただ折角の3連休。
近くで釣りをやりこんでも良かったが、それはいつでもできること。
やはり僕は見知らぬ土地へ行きたい。
未だ見ぬフィールドで投げてみたい。
そんな想いが僕の中で大きくなった。
ならば何処に行くかをじっくり考えて、地図を眺めていた時にふと大入島が目に入った。
ライトゲームやエギングでよく耳にする島だ。
そういえば、河野テスターや班長も以前行ってたということを思い出した。
シーバスはあまり耳にしたことはないが、海に囲まれているから当然いるだろう。
あまり耳にしないからこそ、謎も多く面白いじゃないか。
そう考えた時に決意した。
今回は大分で初となる離島『大入島』へ行こうと。
僕は旅が好きだ。
人間は知らないものに興味があり、知りたい欲求が同居していると僕は思う。
それは釣りだけに言えるのではない。未だ知らない文化、歴史がそれぞれの土地にある。
知らないものを知るということは人間が持っている知的好奇心を満たすことにもなるし、自分の考えや世界観を広げてくれる。
また、旅をすることにより、普段住んでいる土地、地域の良さを改めて感じたりするもものだ。
知らない土地、文化、歴史に触れるということは僕にとっては世界観を広げてくれ、僕の中にある好奇心を満たしてくれるものだ。
人生80年という有限な時間の中で僕はどれだけの景色を見れるのかも分からないが、纏まった時間がある時は極力旅に出て、自分の世界を広げたいと思っている。
出発する前日は今回は距離が近いとは言え、少年の頃社会科見学や修学旅行、遠足といった行事の前の日のような高揚感がある。
これは毎回旅に出る前に幼い頃から変わらないものとして大人となった今でも自分の中に残っている。
いつもより少し早く目覚めた朝。
おもむろに僕は部屋のカーテンを開け、外に目を向けた。生憎の雨。
午前中は少し所用があり、それを済ませてからの出発となった。
昼過ぎからゆったりとこれから2泊3日の旅に思いを馳せながら車を走らせる。
慌ただしい生活を離れ、少しだけ時間を忘れられる。
そんな心や時間にゆとりがあるとよく通る道の景色でさえいつもと何か違って見える。
気付かなかったこと、些細なことが見えてくる。
旅は目的地での行動だけではなく、目的地までの道のりや帰途も楽しむ。
それはゆとりがあるからこそ見えてくるものや非日常的な空気感を味わえるからである。
事前情報によれば、店やコンビニは無いと聞いていた為に、まずは2日分の食料を買い込む。
車内は温度が上がる為に、極力悪くなりにくそうなパン類を中心に、カロリーメイト等少量で高カロリーが摂取できる物も購入。
購入後いよいよフェリー乗り場へと向かう。
14時台のフェリーが行った後で、しばし車の整理と釣り道具の整理。
整理をしていると島民の方からお声かけ頂く。
僕くらいの年代が少ないのか?物珍しい感じに「兄ちゃん釣りに来たのかい?いい趣味だね」と声をかけられる。
「ええ、そうです」と僕が答えたところから、会話がしばし続く。
島民の方は話しやすく、非常に感じが良く、島について色々と教えてくれた。
地元の方との何気ない会話もまた良いものである。
15時15分発のフェリーに乗船予定でその約20分前に乗船券販売窓口が開いた。
車検証を見せて乗船券を購入。
そして車中で待機。車をフェリーに積むのは数年前SWAP香川に行った時以来久々となる。
定刻5分程度前に大入島からのフェリーが到着。
どことなく懐かしい感じがするフェリーに車ごと乗り入れ、期待と僕と車を載せて出発。
大入島は離島とは言え、本土から程近い島。
フェリーはほぼ島までの最短航路で約1.1km。九州本土と大入島を結んでいる。
所要時間は僅かに乗船後7分程度。
一息つく暇もなく、すぐに到着となる。
下船してすぐにfimoのソル友であるこうたくんに連絡を取った。
今回は折角大入島に行くということもあり、一緒に投げようかと思い高校生アングラーである彼を誘った。
彼と待ち合わせの場所で合流し初対面。
暫し談笑後、彼の案内で早速日中だが、ロッドを持ちフィールドへと向かう。
彼のガイドで来たのは漁港。
この大入島には河川が全く無いらしく、必然的に海でのゲームとなる。
見た目は何処にでもある漁港だが、投げてみてすぐにかなりの水深だということが分かる。
約10mは水深があるとのことで、非常に深いポイントだ。
普段は河川をメインフィールドにする僕だが、海のシーバスも経験はそこそこある。
第一シーバスを始めたのは博多湾の港湾部。
今では僕は河川が殆どだが、シーバスは海から始めた。
漁港でのシーバスは伊万里や福岡で昨年やった以来久々となる。
最初に入ったポイントはちょっとした水道のようになっており、幅が絞れたポイント。
そこを船舶も通る為に、ブレイクもある。
幅が絞れているが故に河川同様に流れが周囲のオープンエリアよりも出やすいように見えた。
メインベイトは思った通りに最近では彼の話しによるとイワシのようだ。
しかし、そうなると不味いのが雨だ。
というのも、イワシは水潮を嫌う傾向にある。
実際にこの日はイワシの姿は日中全く見えなかった。
このポイントは大体把握できたこともあり、少し歩いて別の波止も見に行く。
台船がありいかにもというシーバスポイント。
一先ず波止からシェードを狙ってみたが反応は得られず、とりあえず水深と大まかにポイントを把握して、もう1ヶ所湾の静かなポイントを回り、夕方休憩を取った。
僕がパッと見た印象では日中はベイトが絡めば出ないことも無さそうだが、天候に恵まれずイワシが見えないところから予測するとナイトゲームが今回は勝負になりそうだ。
だが、明日晴れればイワシが接岸する可能性も大いにあり得る。
水深は十分過ぎる程にある為、沈んでいて見えないだけかも知れない。
仮に明日イワシが入れば、ナイトだけでなく、朝夕のマヅメも狙い目かも知れない。
そんなことを夕方休憩している間に考えていた。
通常の遠征ならば河川であれ、海であれ、まずは広くポイントを回って下見してみるが、今回は地元アングラーのガイドがある。
島全体を見るのは時間も時間
の為、2日目にまわすことにした。
休憩時彼は自宅に夕食を摂りに行っていた為に、彼が戻って来るまでの間、少しライトタックルで遊んでみることにした。
時間にすれば10分、15分程度だったが、Searideミニ3gで漁港の際をやっているといきなりのヒット。
サイズは小さいが記念すべき大入島の初フィッシュとなるメバルをキャッチ。
この時期でも簡単に釣れてしまう。僕はこの魚ですごい島だと思えた。
魚影は濃いな。そう感じるには十分な魚であった。
そうこう遊んでいる内に彼が戻ってきた。
時間は日没直前19時半くらいだったと思う。
ここからが本番だ。
いよいよ日中見て本命視していたナイトシーバスへと向かう。
彼が言うには結構実績があるポイントらしい。
確かに日中見た感じでは潮動きやすいポイントで、常夜灯も絡む。
加えて水深もあることから、ベイトに左右されない居着きも狙える印象だった。
個人的にはまずサイズ問わず一本出して、2日目にサイズを狙う展開が理想。
ただ、初場所は時合いも勿論把握できていない。そう簡単に一本出ないのは過去の経験からも分かってはいる。
常夜灯が明々と点灯し、闇に包まれたフィールドがナイトゲームの始まりを告げる。
雨は日中から止まずに時折強く降り注ぐ。
僕らは雨にうたれながら、じっと水面を観察し、投げていく。
開始早々に僕が投げていたBlooowin!140Sにいきなりバイトしてくるのが見えた。
しかし、ヒットには至らず。
ベイトは日中と状況が変わり
好転。
時折シーバスのボイルもあるが、その後僕らに反応はない。
この時は自分の釣り方が不味かったということに気付きさえしてなかった。
今思えば、最初のバイトシーンが見えた時に気付くべきだったが、この時は全く気付けなかった。
一本欲しい気持ちが先行し、日中回った順に残り2ヶ所も回ってみるが、ナイトゲームを始めて2~3時間最初のバイトシーンが見えた以外は反応を得られなかった。
各ポイント不発だった為、最初の常夜灯のポイントへと入り直す。
ナイトゲームで3ヶ所回った感じでは最初の漁港常夜灯回りが一番可能性感じた。
再度入り直して、どれくらい経過しただろうか。
隣で投げていたこうたくんがいきなりのヒット。
見ていたところでは常夜灯の切れ目でバイトしてきた。
重々しく突っ込みを繰り返し、上手くいなして、時に強引なファイトで上がってきたのはナイスサイズと言えるシーバス。
流石地元アングラーである。
見事なコンディションの良い70UPをキャッチ。
いい魚を見せてもらった。
これに触発されて僕もキャストに力が入る。
本当に静かな島で雨の音を除けば僕らのキャスト音くらいしかしない。
車も殆ど通ることがない。
彼のヒットから見ても表層が明らかに良い。
それでもその後反応がまたも薄く、なかなかバイトを引き出しきれない。
魚が居るのは確かなのだが、喰わせきれない状態が続いた。
再度歩いて隣の波止へと入る。ここも常夜灯がある。
狙いは常夜灯と波止が作り出す波止の内と外の際にできる明暗。
実績の高いポイントだということだ。
港湾部や漁港の基本的なポイントでもある足下の明暗である。
ここはまずBORABRESSの引き波で際から少し離した明部からやってみる。
デッドスローで引いてくるとギラっと水面に出てきてバイトしてきたが、乗らず。
居るな…
喰ったと思ったが喰わせきれなかった。
次に波止際の明暗の境にキャストし、明暗の境を平行にデッドスローで引いてくる。
その引き波を立てつつ引いてきたBORABRESSについに待望のヒット。
小さいが、大入島初となるシーバスのヒット。
一気に抜き上げようかと思ったが、まさかのフックアウト。
折角のヒットを物に出来ず…
バラシ後はプレッシャーがかかってしまったか?
反応が無くなってしまう。
意外と難しい展開であるが、シーバスは確実にいる。
アプローチが違うんだろうなと思いつつ、再度歩いて前のポイントへと戻る。
3ヶ所この日回った感じではこの漁港の常夜灯回りが最も状態が良さそうだ。
雨と風が続きやややりにくい状況ではあるが、このポイントに3度目のトライ。
狙うは明暗の切れ目と足下の護岸に着く魚。
日中とは異なりベイトが多くなってきた。
イワシも見えるが、サヨリもいる。
時折シーバスに追われる様子が伺え、ボイルも出る。
ここでアプローチを変えていく。タダ巻きだけでやっていたが、同じことをやり続けても恐らく厳しい。
釣れたとしても『偶然』だろう。
ここで選択したのはスーサン。スーサンのショートワインドとフォールを交ぜて狙ってみる。
ロッドアクションを軽く上方向に入れながら、その後フォールさせる。
イメージとしてはスーサンのショートワインドで注意を引き付け、フォールで喰わす。
常夜灯の光量も強く、彼が毎日のように通っているポイント言うことで離島とは言え、プレッシャーが結構かかっていると考えた。
だから、ナイトだが、タダ巻きからロッドアクションをつける展開へと切り替えた。
すると、劇的に変わる…
スーサンのショートワインドからのフォールでヒット。
常夜灯の光量と水の透明度が高いお蔭でバイトシーンがはっきりと見える。
大入島で2回目ヒット。
セイゴサイズ、一気に抜き上げようとしたが、ポロっと外れてしまう。
ただ、このスーサンのショートワインド&フォールがこの日非常に有効であり、続けてヒット。
そして、漸く大入島の初シーバスを手中に納めた。
今回釣り旅で漸く大入島初シーバスを捕らえた。
サイズは小さくてもこの遠征での一本は価値がある。
旅の1日は早く、深夜0時を回ったところで、翌日の約束をして彼は帰宅。
僕は1人フィールドで追加のシーバス狙う。
この日のヒットパターンは完全に見えた。
サイズは出せるか分からないが、恐らく魚は出せる。
再現性があったからこそ僕はそう思った。
やはりパターンは同じ。
スーサンのショートワインドとフォールの組み合わせが非常に有効だった。
バラシもあったが、2本目、3本目とキャッチ。
最初の苦労はどこへやらと思える程にバイトを引き出せた。
3本キャッチしたところで、スーサンのこのメソッドが効くならば、これはどうだ?とBlooowin!140Sをセット。
ルアータイプは全く違うが、着目したのはフォール速度。
スーサンのスローシンキングが効いていた。
ならば、フォール速度は違えどウエイトを戻せばスローシンキングになるBlooowin!140Sで出るかも知れない。
シルエットが大き目のBlooowin!140Sならばサイズアップできるかも知れない。
流石にこの時間になるとやや疲労感が出てきたが、明暗の切れ目を集中的に探る。
水道のようになっているこのポイント。風で水面もやや荒れている。
喰ってこい。
そんな願いが通じたのか、Blooowin!140Sをトゥイッチを入れつつ、ウエイトを戻してフォールを繰り返していると。
常夜灯の光が切れる少し沖目の暗部でドスッ。
今日ヒットさせた魚とは明らかに異なる力強い引き。
下に下に突っ込むその魚は間違いなくこの日一番を僕に確信させる。
引きの強さから見て60cmクラス程だと思われる。
ドラグを細かく調整し、慎重且つ丁寧にファイトし、フックアウトを防ぐ。
何度かの突っ込みをかわして無事ネットイン。
大入島初日ラストはシーバス58cm。
見立てよりは少し小さかったが、Blooowin!140Sのスローシンキングはこの日やはり効いた。
Blooowin!140Sでサイズアップにも成功し、蓋を開けてみれば大入島の初日は7ヒット4キャッチ。
初場所で4キャッチは僕の中では出来過ぎなくらいだ。
大入島の初日は島の自然の豊かさ、恵まれた海を十分に感じた。
結果もついてきて僕はもう言うことがないくらいに満足できた。
ただ1つ欲を言えばサイズアップを狙いたい。
2日目も頑張ろう。
1日の出来事が脳裏を過りながら、僕は就寝。
明日は何が待っているのか…
僕の胸には期待と何とも言えない高鳴りがあった。
次ログへ続く…
お知らせ
今月号のSALTWATERに先月の取材分がカラー5ページで掲載されております。僕なりのエッセンスが詰まっておりますので、参考にして頂ければ幸いです。
【Tackle Date】
Rod
Daiwa MORETHAN BLANZINO AGS87ML URBANSIDE
CUSTOM O3
Reel SHIMANO 14STELLA C3000
Line 山豊テグス ストロング8 1.2号
Leader 山豊テグス 耐摩耗ショックリーダー30lb.
Hit Lures
BlueBlue Blooowin!140S
(カラー ピンクチャートクリア)
邪道 スーサン
調べれば人口は約1000人~1100人で面積は面積5.66km2の小さな島である。
僕は一度佐賀に引っ越したものの大分に住んで通算4、5年目になる。
その間大分市在住ということもあり、県央エリアが必然的にメインフィールドとなるが、県央より北のエリアや県南エリアにも実は結構足を運んでいる。
この大分に住んで4、5年目となり、かなりのフィールドを回ってきたが、離島に行く機会は何故か無かった。
僕は今回有休を入れて3連休を取った。
当初Maria河野テスターと宮崎へ遠征しようかと思っていたが、河野テスターの仕事の都合で出れなくなった為に、僕は予定を変更した。
ただ折角の3連休。
近くで釣りをやりこんでも良かったが、それはいつでもできること。
やはり僕は見知らぬ土地へ行きたい。
未だ見ぬフィールドで投げてみたい。
そんな想いが僕の中で大きくなった。
ならば何処に行くかをじっくり考えて、地図を眺めていた時にふと大入島が目に入った。
ライトゲームやエギングでよく耳にする島だ。
そういえば、河野テスターや班長も以前行ってたということを思い出した。
シーバスはあまり耳にしたことはないが、海に囲まれているから当然いるだろう。
あまり耳にしないからこそ、謎も多く面白いじゃないか。
そう考えた時に決意した。
今回は大分で初となる離島『大入島』へ行こうと。
僕は旅が好きだ。
人間は知らないものに興味があり、知りたい欲求が同居していると僕は思う。
それは釣りだけに言えるのではない。未だ知らない文化、歴史がそれぞれの土地にある。
知らないものを知るということは人間が持っている知的好奇心を満たすことにもなるし、自分の考えや世界観を広げてくれる。
また、旅をすることにより、普段住んでいる土地、地域の良さを改めて感じたりするもものだ。
知らない土地、文化、歴史に触れるということは僕にとっては世界観を広げてくれ、僕の中にある好奇心を満たしてくれるものだ。
人生80年という有限な時間の中で僕はどれだけの景色を見れるのかも分からないが、纏まった時間がある時は極力旅に出て、自分の世界を広げたいと思っている。
出発する前日は今回は距離が近いとは言え、少年の頃社会科見学や修学旅行、遠足といった行事の前の日のような高揚感がある。
これは毎回旅に出る前に幼い頃から変わらないものとして大人となった今でも自分の中に残っている。
いつもより少し早く目覚めた朝。
おもむろに僕は部屋のカーテンを開け、外に目を向けた。生憎の雨。
午前中は少し所用があり、それを済ませてからの出発となった。
昼過ぎからゆったりとこれから2泊3日の旅に思いを馳せながら車を走らせる。
慌ただしい生活を離れ、少しだけ時間を忘れられる。
そんな心や時間にゆとりがあるとよく通る道の景色でさえいつもと何か違って見える。
気付かなかったこと、些細なことが見えてくる。
旅は目的地での行動だけではなく、目的地までの道のりや帰途も楽しむ。
それはゆとりがあるからこそ見えてくるものや非日常的な空気感を味わえるからである。
事前情報によれば、店やコンビニは無いと聞いていた為に、まずは2日分の食料を買い込む。
車内は温度が上がる為に、極力悪くなりにくそうなパン類を中心に、カロリーメイト等少量で高カロリーが摂取できる物も購入。
購入後いよいよフェリー乗り場へと向かう。
14時台のフェリーが行った後で、しばし車の整理と釣り道具の整理。
整理をしていると島民の方からお声かけ頂く。
僕くらいの年代が少ないのか?物珍しい感じに「兄ちゃん釣りに来たのかい?いい趣味だね」と声をかけられる。
「ええ、そうです」と僕が答えたところから、会話がしばし続く。
島民の方は話しやすく、非常に感じが良く、島について色々と教えてくれた。
地元の方との何気ない会話もまた良いものである。
15時15分発のフェリーに乗船予定でその約20分前に乗船券販売窓口が開いた。
車検証を見せて乗船券を購入。
そして車中で待機。車をフェリーに積むのは数年前SWAP香川に行った時以来久々となる。
定刻5分程度前に大入島からのフェリーが到着。
どことなく懐かしい感じがするフェリーに車ごと乗り入れ、期待と僕と車を載せて出発。
大入島は離島とは言え、本土から程近い島。
フェリーはほぼ島までの最短航路で約1.1km。九州本土と大入島を結んでいる。
所要時間は僅かに乗船後7分程度。
一息つく暇もなく、すぐに到着となる。
下船してすぐにfimoのソル友であるこうたくんに連絡を取った。
今回は折角大入島に行くということもあり、一緒に投げようかと思い高校生アングラーである彼を誘った。
彼と待ち合わせの場所で合流し初対面。
暫し談笑後、彼の案内で早速日中だが、ロッドを持ちフィールドへと向かう。
彼のガイドで来たのは漁港。
この大入島には河川が全く無いらしく、必然的に海でのゲームとなる。
見た目は何処にでもある漁港だが、投げてみてすぐにかなりの水深だということが分かる。
約10mは水深があるとのことで、非常に深いポイントだ。
普段は河川をメインフィールドにする僕だが、海のシーバスも経験はそこそこある。
第一シーバスを始めたのは博多湾の港湾部。
今では僕は河川が殆どだが、シーバスは海から始めた。
漁港でのシーバスは伊万里や福岡で昨年やった以来久々となる。
最初に入ったポイントはちょっとした水道のようになっており、幅が絞れたポイント。
そこを船舶も通る為に、ブレイクもある。
幅が絞れているが故に河川同様に流れが周囲のオープンエリアよりも出やすいように見えた。
メインベイトは思った通りに最近では彼の話しによるとイワシのようだ。
しかし、そうなると不味いのが雨だ。
というのも、イワシは水潮を嫌う傾向にある。
実際にこの日はイワシの姿は日中全く見えなかった。
このポイントは大体把握できたこともあり、少し歩いて別の波止も見に行く。
台船がありいかにもというシーバスポイント。
一先ず波止からシェードを狙ってみたが反応は得られず、とりあえず水深と大まかにポイントを把握して、もう1ヶ所湾の静かなポイントを回り、夕方休憩を取った。
僕がパッと見た印象では日中はベイトが絡めば出ないことも無さそうだが、天候に恵まれずイワシが見えないところから予測するとナイトゲームが今回は勝負になりそうだ。
だが、明日晴れればイワシが接岸する可能性も大いにあり得る。
水深は十分過ぎる程にある為、沈んでいて見えないだけかも知れない。
仮に明日イワシが入れば、ナイトだけでなく、朝夕のマヅメも狙い目かも知れない。
そんなことを夕方休憩している間に考えていた。
通常の遠征ならば河川であれ、海であれ、まずは広くポイントを回って下見してみるが、今回は地元アングラーのガイドがある。
島全体を見るのは時間も時間
の為、2日目にまわすことにした。
休憩時彼は自宅に夕食を摂りに行っていた為に、彼が戻って来るまでの間、少しライトタックルで遊んでみることにした。
時間にすれば10分、15分程度だったが、Searideミニ3gで漁港の際をやっているといきなりのヒット。
サイズは小さいが記念すべき大入島の初フィッシュとなるメバルをキャッチ。
この時期でも簡単に釣れてしまう。僕はこの魚ですごい島だと思えた。
魚影は濃いな。そう感じるには十分な魚であった。
そうこう遊んでいる内に彼が戻ってきた。
時間は日没直前19時半くらいだったと思う。
ここからが本番だ。
いよいよ日中見て本命視していたナイトシーバスへと向かう。
彼が言うには結構実績があるポイントらしい。
確かに日中見た感じでは潮動きやすいポイントで、常夜灯も絡む。
加えて水深もあることから、ベイトに左右されない居着きも狙える印象だった。
個人的にはまずサイズ問わず一本出して、2日目にサイズを狙う展開が理想。
ただ、初場所は時合いも勿論把握できていない。そう簡単に一本出ないのは過去の経験からも分かってはいる。
常夜灯が明々と点灯し、闇に包まれたフィールドがナイトゲームの始まりを告げる。
雨は日中から止まずに時折強く降り注ぐ。
僕らは雨にうたれながら、じっと水面を観察し、投げていく。
開始早々に僕が投げていたBlooowin!140Sにいきなりバイトしてくるのが見えた。
しかし、ヒットには至らず。
ベイトは日中と状況が変わり
好転。
時折シーバスのボイルもあるが、その後僕らに反応はない。
この時は自分の釣り方が不味かったということに気付きさえしてなかった。
今思えば、最初のバイトシーンが見えた時に気付くべきだったが、この時は全く気付けなかった。
一本欲しい気持ちが先行し、日中回った順に残り2ヶ所も回ってみるが、ナイトゲームを始めて2~3時間最初のバイトシーンが見えた以外は反応を得られなかった。
各ポイント不発だった為、最初の常夜灯のポイントへと入り直す。
ナイトゲームで3ヶ所回った感じでは最初の漁港常夜灯回りが一番可能性感じた。
再度入り直して、どれくらい経過しただろうか。
隣で投げていたこうたくんがいきなりのヒット。
見ていたところでは常夜灯の切れ目でバイトしてきた。
重々しく突っ込みを繰り返し、上手くいなして、時に強引なファイトで上がってきたのはナイスサイズと言えるシーバス。
流石地元アングラーである。
見事なコンディションの良い70UPをキャッチ。
いい魚を見せてもらった。
これに触発されて僕もキャストに力が入る。
本当に静かな島で雨の音を除けば僕らのキャスト音くらいしかしない。
車も殆ど通ることがない。
彼のヒットから見ても表層が明らかに良い。
それでもその後反応がまたも薄く、なかなかバイトを引き出しきれない。
魚が居るのは確かなのだが、喰わせきれない状態が続いた。
再度歩いて隣の波止へと入る。ここも常夜灯がある。
狙いは常夜灯と波止が作り出す波止の内と外の際にできる明暗。
実績の高いポイントだということだ。
港湾部や漁港の基本的なポイントでもある足下の明暗である。
ここはまずBORABRESSの引き波で際から少し離した明部からやってみる。
デッドスローで引いてくるとギラっと水面に出てきてバイトしてきたが、乗らず。
居るな…
喰ったと思ったが喰わせきれなかった。
次に波止際の明暗の境にキャストし、明暗の境を平行にデッドスローで引いてくる。
その引き波を立てつつ引いてきたBORABRESSについに待望のヒット。
小さいが、大入島初となるシーバスのヒット。
一気に抜き上げようかと思ったが、まさかのフックアウト。
折角のヒットを物に出来ず…
バラシ後はプレッシャーがかかってしまったか?
反応が無くなってしまう。
意外と難しい展開であるが、シーバスは確実にいる。
アプローチが違うんだろうなと思いつつ、再度歩いて前のポイントへと戻る。
3ヶ所この日回った感じではこの漁港の常夜灯回りが最も状態が良さそうだ。
雨と風が続きやややりにくい状況ではあるが、このポイントに3度目のトライ。
狙うは明暗の切れ目と足下の護岸に着く魚。
日中とは異なりベイトが多くなってきた。
イワシも見えるが、サヨリもいる。
時折シーバスに追われる様子が伺え、ボイルも出る。
ここでアプローチを変えていく。タダ巻きだけでやっていたが、同じことをやり続けても恐らく厳しい。
釣れたとしても『偶然』だろう。
ここで選択したのはスーサン。スーサンのショートワインドとフォールを交ぜて狙ってみる。
ロッドアクションを軽く上方向に入れながら、その後フォールさせる。
イメージとしてはスーサンのショートワインドで注意を引き付け、フォールで喰わす。
常夜灯の光量も強く、彼が毎日のように通っているポイント言うことで離島とは言え、プレッシャーが結構かかっていると考えた。
だから、ナイトだが、タダ巻きからロッドアクションをつける展開へと切り替えた。
すると、劇的に変わる…
スーサンのショートワインドからのフォールでヒット。
常夜灯の光量と水の透明度が高いお蔭でバイトシーンがはっきりと見える。
大入島で2回目ヒット。
セイゴサイズ、一気に抜き上げようとしたが、ポロっと外れてしまう。
ただ、このスーサンのショートワインド&フォールがこの日非常に有効であり、続けてヒット。
そして、漸く大入島の初シーバスを手中に納めた。
今回釣り旅で漸く大入島初シーバスを捕らえた。
サイズは小さくてもこの遠征での一本は価値がある。
旅の1日は早く、深夜0時を回ったところで、翌日の約束をして彼は帰宅。
僕は1人フィールドで追加のシーバス狙う。
この日のヒットパターンは完全に見えた。
サイズは出せるか分からないが、恐らく魚は出せる。
再現性があったからこそ僕はそう思った。
やはりパターンは同じ。
スーサンのショートワインドとフォールの組み合わせが非常に有効だった。
バラシもあったが、2本目、3本目とキャッチ。
最初の苦労はどこへやらと思える程にバイトを引き出せた。
3本キャッチしたところで、スーサンのこのメソッドが効くならば、これはどうだ?とBlooowin!140Sをセット。
ルアータイプは全く違うが、着目したのはフォール速度。
スーサンのスローシンキングが効いていた。
ならば、フォール速度は違えどウエイトを戻せばスローシンキングになるBlooowin!140Sで出るかも知れない。
シルエットが大き目のBlooowin!140Sならばサイズアップできるかも知れない。
流石にこの時間になるとやや疲労感が出てきたが、明暗の切れ目を集中的に探る。
水道のようになっているこのポイント。風で水面もやや荒れている。
喰ってこい。
そんな願いが通じたのか、Blooowin!140Sをトゥイッチを入れつつ、ウエイトを戻してフォールを繰り返していると。
常夜灯の光が切れる少し沖目の暗部でドスッ。
今日ヒットさせた魚とは明らかに異なる力強い引き。
下に下に突っ込むその魚は間違いなくこの日一番を僕に確信させる。
引きの強さから見て60cmクラス程だと思われる。
ドラグを細かく調整し、慎重且つ丁寧にファイトし、フックアウトを防ぐ。
何度かの突っ込みをかわして無事ネットイン。
大入島初日ラストはシーバス58cm。
見立てよりは少し小さかったが、Blooowin!140Sのスローシンキングはこの日やはり効いた。
Blooowin!140Sでサイズアップにも成功し、蓋を開けてみれば大入島の初日は7ヒット4キャッチ。
初場所で4キャッチは僕の中では出来過ぎなくらいだ。
大入島の初日は島の自然の豊かさ、恵まれた海を十分に感じた。
結果もついてきて僕はもう言うことがないくらいに満足できた。
ただ1つ欲を言えばサイズアップを狙いたい。
2日目も頑張ろう。
1日の出来事が脳裏を過りながら、僕は就寝。
明日は何が待っているのか…
僕の胸には期待と何とも言えない高鳴りがあった。
次ログへ続く…
お知らせ
今月号のSALTWATERに先月の取材分がカラー5ページで掲載されております。僕なりのエッセンスが詰まっておりますので、参考にして頂ければ幸いです。
【Tackle Date】
Rod
Daiwa MORETHAN BLANZINO AGS87ML URBANSIDE
CUSTOM O3
Reel SHIMANO 14STELLA C3000
Line 山豊テグス ストロング8 1.2号
Leader 山豊テグス 耐摩耗ショックリーダー30lb.
Hit Lures
BlueBlue Blooowin!140S
(カラー ピンクチャートクリア)
邪道 スーサン
- 2015年7月27日
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