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これまでのPEラインの進化は、
細く、そして強くというテーマで進化を遂げた。
その成果で、ナイロンライン、フロロカーボンラインから
PE時代の幕開けとなった。

はじめに、従来のPEは比重が軽く、
4本、8本と編む事により、
安定した強度を出す事に成功したが、
「使い易さ」という観点から見れば、
なかなか難しいという点は否めない。

使い慣れている人からすれば(?)の状態だが、
ラインを巻く際にも、
ラインを張った状態で均一に巻く事が出来ないと、
ライントラブルも多くなる。
これはPEダンゴという言葉で親しまれ、
誰しも一度は経験していると思うが、
絡まるとなかなか解けない事もあって、
システムの作り直しも余儀なくされる。

もうひとつPEの弱点というと語弊を招くかもしれないが、
ラインの比重が非常に軽いという事が釣り人の足かせにもなる。
比重が軽いという事は、飛ぶ事も意味するが、
その反面、その軽さが風に影響されるという事が多くなってくる。
無風時、追い風なら気にはならないが、
横風、向かい風といったシーンでは、
ルアーの揚力が失われ、ふらつきの現象が起き、
飛距離が出ないという事が起きてしまう。

これは、不思議なものだが、
ある一定の力でルアーの頭を引っ張ってくれている方が、
ルアーが真っ直ぐに飛ぶという現象である。
これはルアーの形が複雑な為である。

その為には、PEラインの軽さはマイナスに働き、
釣りが行い難くなってしまう。
そこで考えられたのが、比重バランスを調節し、
風に影響され難いラインになる訳である。

この比重ひとつで、前途で触れたライントラブルが激減し、
またルアーの飛行姿勢も崩し難くなり、誰が使っても使い易いと思える。

余談だが、以前、DUELマガジンにて触れた話だが、
細いから必ず飛ぶという事はない。
投げるルアーによっては異なるのである。

今回のアーマードラインは、
DUEL社独自の特殊な製法で比重調整をし、
ルアーのサイズ、重さ、形状に影響される事無く、
ルアーの飛行姿勢を安定させてくれる。

これは飛距離も安定して伸びる事になるが、
コントロール性も向上され、
余分な糸ふけが出ない事により、
着水後のルアーの立ち上がり、
泳ぎ出しが抜群に良くなってくるのである。

今まで攻め切れなかったコンディションの中でも、
釣りがより快適に行え、ストレスをレスで行えるのは、
かなりの恩恵となるだろう。

このアーマードライン、伸びも少なく、感度がいい。
更に表面が綺麗にコーティングされているので、
リーリングの際、無駄なノイズが無く、ルアーの泳ぐ動き、
また、流れの変化も感じ易く、繊細な釣りでは特に有効だろう。

また、バイブレーションを使ったリフト&フォールも
水圧に負ける事無くルアーにアクションが伝えられるため、
楽なロッドワークで操作も出来る上、
小さなショートバイトのアタリも感じ易く、取り易いというメリットがある。

これからどんどん使い込めば
更にこのラインの良さが分かってくるとは思うが、
現段階では、比重、感度といった面で考えれば、
タフコンディションのシーンで活躍する事だろう。

 

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