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北陸フィッシングショーの開催について、いろいろなことを思い返しています。

思えば震災が起こったのが3月11日。自分は翌日高知に向かいましたが「フィッシングショーin四国」は中止。高知にいる5日間は仕事も手につかず、テレビにかじり付きで行方を見守るしかなかったのですが、次第に事態が明らかになるにつれ、事の重大さに呆然とする毎日でした。

地震、津波、原発事故・・・

いったい、日本はどうなってしまうのだろう?

仕事の事、家族の事など、自分に関わることの不安で、正直、北陸フィッシングショーどころではない、というのが本音でした。



不安な毎日を過ごす中、聞こえて来たのは横浜で行われる「国際フィッシングショー」の中止でした。

電力の確保、交通機関が安定的に担保できないということで中止されたと聞いていますが、このショーの中止により、北陸フィッシングショーをどうするかという現実に直面したのです。

被災地で余震の続く中、津波警報、注意報が解除されていない状況でしたので、まずは安全にイベントが開催できるかということに対する問題を解消することから確認作業が始まりました。

というのも、会場となる石川県の施設が、避難所に指定されていた場合、ショーの開催自体が無理ということになってしまいます。この確認を県に取り、クリアしたところで内容の検討に入りました。


震災の真っただ中で開催された「名古屋バスフェスタ」。

あのタイミングでは、どっちに転んでも難しい苦渋の決断だったと思います。いろいろな考え方はあると思いますが、あのショーの開催が、北陸フィッシングショー開催の大きな力となりました。

全責任を一手に受けた青木さんの覚悟。

もしも名古屋バスフェスタが開催されていなかったら、北陸フィッシングショーの開催はなかったと思います。


イベントの開催、人が集まることの意味、災害復興に対し、釣り人ができることは何か?

このことを深く考え、実行委員会メンバーと語り合い、導き出された答え。


 

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義援金の募集はもとより、震災で今最も困っている人々へのサポート。個人では回収が難しかった救援物資の回収を北陸フィッシングショーが団体として行い、それをまとめて現地に送ることができたら・・・

このアイディアは実行委員会メンバー全会一致で承認され、その場で組織の改変に着手。仕事をグループに分類し、各リーダーを選出。どのグループに何人必要か?何が必要か?

当初予定していた懇親会は準備のため中止、チャリティーオークションを開催するために親子釣り体験教室を行うプールステージは取りやめ、トークショーも中止としました。

中谷君を先頭にHBFA(北陸バスフィッシング協会)の皆がミーティングを重ね準備してきた「キャスティングで的当て王座決定戦」も救援物資の回収スペースを確保するためにやむなく中止としました。

しかし、各メンバーは急遽変更となったプログラムにスイッチしてくれて、強力なチームワークで救援物資の回収、仕分け、梱包で力を発揮してくれたのです。


自分の呼びかけで参加してくれたボランティアスタッフの皆さんも凄かった。自己責任で参加、というミッションに柔軟に対応してくれて、事細かな指示も無しにしっかり仕事をしてくれました。



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近隣からの参加もありましたが、新潟、岐阜、愛知、遠くは東京や千葉からもボランティアスタフとしての申し出があり、総勢20名近くがサポートしてくれました。

このボランティアスタッフを取りまとめてくれたのがルアーマガジン前編集長の水口謙二さん。雑誌編集長の手腕をいかんなく発揮して頂き、ボランティアの受付から配属までを処理して頂きました。

名古屋バスフェスタでもお手伝いをしていた愛しのまいまい。彼女も遠くは愛知から有志とともに駆けつけてくれて、救援物資の受付をスムーズにこなしてくれたのです。

アピアの看板娘、さわちゃんも「私にできる事があったら手伝わせて!とにかく行くから!」と申し出てくれて、救援物資の内容が分かりやすいようにデータをPCに打ち込んでまとめてくれました。

本当に凄いチームワークでした。

「被災地の復興、被災者のために何かしたい」という共通の思いが、皆の心を一つにしたのだと思います。



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特設ステージでは多くの有名アングラーにご登壇を頂き、私物や限定品など、チャリティーオークションに出品を頂きました。

本当にありがとうございました。



ファンキー山岡さんのブログにこういう一説がありました。



北陸フィッシングショー

参加していた全ての皆様に物語があった。

なんか、あそこに居た人

みんなでやったって感じがする。




実行委員長として、一番嬉しかった一言です。


自分は北陸フィッシングショーの実行委員長として、実行委員会メンバーの一人として、できる限りのことをやっただけです。

その呼びかけに、多くの人が共鳴してくれました。

大きな災害を受けた日本、経済的にも世界に取り残されて行く日本ですが、今回のイベント開催で希望の光が見えてきました。

災害を受けた方々のダメージ、日本に住む、日本に関わる全ての人が受けた心のダメージは深く大きなものだと思います。

災害復興はまだ始まったばかりです。

皆さんが生活する中で、釣りを楽しむ中で、少しだけ時間が作れたら、ボランティアに登録し参加してください。

直接の友人、知人でもいいと思います。

繋がりがなければ、友達の友達でもいいと思います。


普段の生活ができる人は、仕事に打ち込み金を稼ぎましょう。

今まで以上に仕事を頑張り、戦後復興を果たした先人達のように、日本に奇跡を起こしましょう。

体が疲れたら休んで、飲んで食って、釣りを楽しみ、趣味を謳歌して、また働く。

日本という国が災害から受けた傷は大きいかもしれませんが、他国ではなし得ない奇跡を起こす又とないチャンスでもあると思います。



皆さん一人一人の力を合わせ、これからの新しい日本を築きあげて行きましょう!





明日からは徐々に通常のブログに戻して行きたいと思います。

北陸フィッシングショー2011「釣り人による災害復興支援プロジェクト」に関わった全ての人々に、この場をお借りしてお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。



北陸フィッシングショー 実行委員長
北出 弘紀

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