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皆さんもお気を付けて。

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今回は釣りの話ではありませんが、少しお付き合い下さい。















親友が倒れました。
長年ずっと一緒に、何する時も一緒だった。
釣りはもちろん、あらゆる趣味が不思議と共通していた。
2人で色んな遊びを覚えたっけな。

そんな、俺の青春そのものとも言える親友が倒れた。

心臓に疾患を抱えていたんだ。
ある年の健康診断にあいつは引っかかった。
どうやら血管が1本余分にあって、そこが不整脈なんかを起こしたりするリスクがあるから、病院で改めて検査するように言われたらしい。
親友はすぐ病院へ行った。
だけど、無責任な医者の
『手術はいずれするようだけど、まだまだ若いんだから今は手術しなくても大丈夫だよ。』
という一言に丸め込まれてしまった。
そこから3年経ったある日、いつも通り仕事から帰ってきて、地元の同級生達と食事に行ったらしい。
そして帰って来て入浴していた時に異変が起きた。
物凄く苦しそうにしながら、
『具合が悪い。心臓がドカドカ言って苦しい。』
と言ったらしい。
いつも必ず自分で子供を風呂に入れるのに、
『今日は具合悪くて無理だ。代わりに入れてやってくれ。』
とも言ったらしい。
そして入浴後、
『具合悪いから今日はもう寝る。』
と言って布団へ入った。
しばらくして一度起きたあいつは嫁に
『寝れば治るよ。』
と言ったらしい。
それがあいつの最後の言葉だった。

翌朝早朝、親友の嫁が異変に気付いた時には既に手遅れだった。
呻き声を上げた後、心臓が止まってしまった。
同居していた父がすぐに心臓マッサージを行い、救急車もすぐに呼んだ。
だが、病院に運ばれた時点で既に心臓が止まってから時間が経過し過ぎてしまっていたため、脳に致命的なダメージを負ってしまった。



『もう意識が戻ることはないでしょう。』

そう医者は言ったらしい。
それからすぐに、親友の母親から俺の携帯に電話が来た。

電話口では母親が泣きながら何かを言っていた。
俺はすぐにただごとじゃない雰囲気を察した。
このままではあいつが死んでしまう、と聞いて急いで家を飛び出した。
気が動転していたからか、家から病院までの道中の記憶は、一切ない。

そして病院で全ての事情を聞いた。
現状どれだけ辛く厳しいのかを。

『胸が痛い』

なんて言葉を良く聞くし、使ったりするが、
実際にこんな現実に直面すると、胸が本当に痛んだ
実際に心臓が握り潰されたように痛いんだ。

親友は辛くてキツい仕事を長年続けてきた。
そしてようやく独立して、夢の第一歩を踏み出したところだった。
子供は去年生まれたばかり。
まだ立って歩くことすら出来ない赤ん坊だ。
更に嫁さんのお腹の中には2人目がもういるんだ。
そんな中、こんなことになるなんて、神も仏もありゃしない。

俺が最後に会ったのは、
あいつが倒れる2週間程前。
3月10日だった。
互いに家族連れで晩飯を食いに行ったんだ。
その時に第二子妊娠の報告をされた。
『まだ家族にすら言ってないんだけどな』
と笑いながら言っていた。
わかるよ
実家暮らしで肩身が狭いと家族にはなかなか言いづらいんだよな〜。

病院であいつの弟と話をしていると、
『俺が聞いたのは11日なんで、貴文さんに話した時には本当に貴文さん以外には誰にも言ってなかったんですよ。』
と言われた。
今までもずっとお互いにどんなことでも打ち明けてきたもんな。
俺だってそう。
唯一、ただ1人俺が弱音を吐ける親友だったから。

その日は夕方までずっと病院に居たが、面会することは出来なかった。
それに、医者からは今夜が山だと言われたから、仲の良かった友人達に片っ端から連絡して伝えた。すると、特に仲の良かった奴らはすぐに飛んで来てくれた。
仕事を投げ出してまで。
申し訳ないとも思ったが、素直に嬉しかった。

そして翌日もまた必ず集まろうと約束し、その日は解散した。










だが翌朝早朝、親友の嫁から電話が来た。

『容態が急変したの、すぐに来て!!』
と泣きながら電話をかけて来た。
もちろん俺はすぐに家を飛び出した。

友人達にも連絡したが、距離があるので間に合うか微妙だった。
だが、間に合った友人もいた。

俺は集中治療室の扉の前で涙ながらに祈り続けた。
奇跡が起こるように。
だが、少しして嫁と母親の2人が泣き叫びながら飛び出してきた。
嫁は泣きじゃくり、母親は
ダメだった、と俺に泣き付いてきた。
俺も泣いた。友人も泣いた。
その場に崩れ落ちた。
嫁も母親も泣きながら待合室に戻り、部屋で泣き続けていた。
母親からは
『今までずっと仲良くしてくれてありがとうね。天国でもきっと感謝してるよ。』
と言われた。

廊下で友人と2人で泣きながら思い出話をしていると、父親が現れて一言。








 

『とりあえずヤマは越えたから一安心だけど、この後どうなるかはまだわからないな。』
















・・・え?














はい?













え?何言ってんだ、このおっちゃん。
あっ、そうか。息子を亡くしたばかりで少しばかりおかしくなってるのか。
と思ったが、冷静に話を聞いてみる。

たしかに一度心臓が止まったけど、また息を吹き返したんだ、という話。

まったく、こんな時まで人騒がせなところがまたあいつらしいな、とも思った。

一安心したので一度帰宅し、昼で仕事上がると言ってくれた友人達と出直すことに。
すると、夕方になってようやく面会できることになったんだ。

ようやく会えたあいつは、ただただ眠っているようにしか見えなかった。
面会中は、とにかくみんなで声をかけ続けた。
あいつが起きるようにって、みんな必死だった。

もちろんその日は起きなかった。
今でも意識は戻っていない。

ただ、息を吹き返したということは、まだこの世に未練があるってこと。
生きようとする意思があるってこと。
医者は二度と意識が戻ることはないと言っているが、俺達は医者の言葉よりも親友の生きようとする意思を信じたい。
だから俺達も諦めずに会いに行く。
そして声をかけ続けようと思うんだ。









皆さんも、健康診断で引っかかったり、
体調が少しでもおかしいと思ったら、迷わず病院に行ってください。
そして、少しでも治療が必要と言われたら、しっかりと受けてください。
面倒だからといって、先延ばしするのは絶対にやめましょう。

家族のためにも。
友人のためにも。
自分のためにも。












とまあ、現在ワタクシはこういう状況におかれています。
親友の見舞いや、親友の家族の手伝いなどで正直釣りどころじゃない。
サポートメーカーさんには申し訳ないのですが、状況が落ち着くまでのほんの少しの間だけ、活動が疎かになってしまうかもしれません。












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4月15日のイベントには参加します。

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去年、親友も来てくれたイベントだ。
気を使ってRIPLOUTを買ってってくれた。
本当に律儀な奴だ。
今回も、親友が楽しみにしててくれたイベントなので、しっかりと仕事を全うしたいと思います。
ちゃんとイベントを成功させなきゃ、あいつに合わせる顔がない。
当日は全力でイベントに臨みたいと思います。













まったくもう、さっさと起きてくれよな。
お前のRIPLOUTが形見になるなんて俺は嫌だからな!
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