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▼ 幻のウケクチウグイを釣りたくて釣ってきた
- ジャンル:釣行記
- (遠征記)
どうも〜ナオです。
今回はタイトルの通り、ウケクチウグイを釣りに行った時の記録です。
書いてみたら長くなってしまったのですが、2部構成に書き換えるのもめんどくさいので、今回は久々に見出しを使って書いてみます。笑
ウケクチウグイとは
そもそもウケクチウグイってどんな魚?
(WEB魚図鑑より画像拝借)
日本の在来種で、画像から見て分かる通り体は普通のウグイですが、顔が肉食魚の顔付きをしているのが何よりの特徴ですね。
食性は完全なフィッシュイーターで鮎を捕食していることが多いようで、体長は最大80センチと大型化する魚です。
もともと生息していたウグイの中に、鮎を捕食することに特化したウグイのグループが現れて、やがて長い進化の歴史の中で種分化したのでしょうか。
個体数は非常に少なく、環境省レッドリストの絶滅危惧種IB類に指定されています。
阿賀野川、信濃川、最上川などの日本海側に注ぐ大河川でしか生息が確認されておらず、また新種登録されたのが2000年と非常に新しいため、詳しい生態はまだまだ分からないことが多い魚です。
以前に信濃川河口で、川漁師さんとお仕事をする機会があったので、このウケクチウグイについて聞いてみたところ、「水温が下がる真冬くらいから河口に落ちてきて、4月ごろに婚姻色が出てで始めると、産卵のために上流に行くから獲れなくなる」と言っていて、漁師さんの間では、汽水域と淡水域を行き来する魚という認識のようでした。
しかしネットで情報を集めると、一生を淡水域で過ごすと書かれている事が多く、また釣れているのもシーバスやサクラマス狙いの外道として汽水域や河口付近で釣れているものから、本流ヤマメ狙いの外道としていくつものダムを超えた上流域で釣れているものもあり、個体数が少なく生息場所がごく限られているだけで、実際は何処にでもいる魚なんじゃないかなーと思います。
何でこの魚が釣りたいのか?
実はこの魚の存在をちゃんと知ったのは今年にはいってからで、最初は特に思い入れが強かった魚ではないのですが、調べていくうちにどんどん興味が出てきて、最近では釣りたい魚ナンバー1に君臨していました。笑
というのも、日本の淡水では、在来種で完全なフィッシュイーターは非常に少なく、このウケクチウグイとハスの2種類くらいではないでしょうか?(ナマズとかカジカとか待ち伏せ型のは除くと)
なので、僕の中では淡水魚の場合、ブラックバスのように、肉食魚のあの大きくパカっと開く口っていうのは何となく海外の魚の特徴なイメージです。
それなのに!!!
このウケクチウグイは、まさに「ザ 日本の淡水魚」のイメージにぴったりなウグイの体に、「ザ 海外の魚」なイメージのあのパカっと開く口の両方を持っていて、なんともアンバランス……
とにかく見るほどに違和感が凄いんです。
そしてこの魚のこの違和感が、良く良く見ていると……
やばい。なんかカッコよく見えてきた…
となり、こうなったらもう自分で釣ってこの目で見るしかない!!
となった訳なのでした!!爆
あ、これは全然関係ないんですが、こないだ背が小さくてガーリーな服を着た大人しそうな女の子が喫煙所でタバコ吸ってたんですよ。
そうゆう女の子がタバコ吸ってるという違和感が、めちゃくちゃカッコ良くてしばらくガン見してたんですけど、今思えばあれはウケクチウグイがカッコいいのと同じ原理だったんだな〜と。
そりゃ頭に残る訳だわ。完全に納得です。
あー、また会いたいウケクチ女。
(なんの話だよ!w)
増水と濁り
ということで、今回も車を飛ばして某大河川へ。
実は、書いてませんでしたが、この魚を狙うのは今回で3回目の挑戦。
今回は、連休を貰っていて時間があるので、何としても今回で釣ってやろうと、意気揚々に向かいます。笑
最初の2回の釣行では、海からダムなどの遡上限界より下流のポイントと思われる場所を見て回っていたのですが、なんの反応もなかったので今回はそれよりかなり上流へ行きました。
Googleマップで目星をつけていた場所にいくと、前日に振った雨の影響で、濁り&増水。
(写真じゃあんまり濁って見えないですね)
水深60センチくらいの所に陸生植物が生えているので、少なくとも60センチは増水してる感じ。
なので、目星をつけていた瀬は全て沈んでしまっているのと、本流の流れが当たる場所はどこも流れが凄すぎて釣りになりません。
うーん。。これで釣れる魚なのか??
釣ったこともないし、情報も少ない魚だから、シーバスやヤマメみたいに、濁ったほうが釣れるのか、それとも濁ったら釣れなくなる魚なのかすらよく分からない。
ってゆうか、どんは場所にいるのかも良く分からんww
それでも、とりあえずこの日は1日中、ランガンしてみしたが、全く反応なし。
というより、流れが凄くてどこも殆ど釣りになりませんでした。笑
広すぎる大河…
釣れるのかすら分からない濁りと増水…
そして釣りにならないほどの流速……
うーん。難しいぞ。。
情報を頂く
うーん。ある程度、生態や釣り方を知っている魚なら、はじめての場所で反応が無くても、自信をもって魚を探すためのヒントが見つかることが多いですが、今回は何も分からないので、余計に難しいです。
でも、そう何度も通える距離のポイントではないので、今回で少なくとも何かヒントくらいは欲しい。。
こうなったら仕方がない。
本当は自力でポイントと釣り方を見つけたかったんだけど、この魚は諦めることに。
という事で、ウケクチウグイに詳しい友人やSNSで繋がった人に情報を求めることにしました。魚を自力で探す所からが釣りだ!という思いと、単純にウケクチウグイの姿を見てみたいという思いの間で揺れ動きましたが、今回は後者が勝ったということで。
こないだツイッターで見かけて超共感したオガケンさんの投稿。
そうそう、まさにこの感覚。
という訳で、この先僕がウケクチウグイを釣っても僕が凄いんじゃなくて、魚とその情報をくれた友人が凄いんです。それを誇ります!!
という事を一応このブログの読者さんにも伝えたいので、書いておきます!笑
ついに初コンタクト!??
と、そんなこんなで翌日は70㎞ほど移動して情報を頂いたポイントへ。
こちらは雨の影響はそこまでありませんでした。
しかし、気合いを入れて朝の薄暗い時間帯から、釣りをして反応がないまま10時ごろを迎えようとしていた時の事。
40センチくらいのニゴイが掛かりファイトしていると、突然手前のブレイクから70センチくらいの魚が現れてニゴイに向かって
「ボコん!!」
とアタック。
その魚は、すぐに去っていったのですが、ニゴイにアタックした瞬間、水中から音が聞こえました……
良く見えなかったけど、今のがウケクチか!!?
と考える間も無く、すぐにニゴイを逃してジョイクロをキャスト!!
そして今度はジョイクロに〜
ゴン!!!
巨大なニゴイじゃないかwww
いやこれ完全にウケクチウグイくる流れだったやん…
ってかこのニゴイデカすぎでしょ……70くらいあるし……w
この日はそれ以外に反応はなく終了。
でも、最初に小さいニゴイにアタックしてきたのがこの巨大ニゴイだとしたら、水中から音は聞こえないはずなんだよな〜
なんか、ボコ!!っていう思いっきり水を吸い込んだような音がしたから、やっぱりあれはウケクチウグイだったのか?と悶々としながら、この日も車中泊をして就寝。
ついに初対面
そして翌朝。
この日は、詮索範囲を広げてもう一度昨日のエリアへ。また、何となく瀬に着いているというイメージや事前情報があったのですが、現場でこれまで釣りをしてきて、それを裏付けるようなヒントもなかったので、完全に頭を一旦真っ白にしてもう一度、攻め直します。
そして朝から何回か小移動をして辿り着いたポイント。
ここは分流と本流が合流する場所で、水深の浅い分流に流れが強い本流が当たって急激なブレイクを形成しています。
分流のシャローには大量の稚鮎がいて、シーバスでもバスでもこうゆう地形はフィーディングの魚が超釣れそうな感じ。
ウケクチもこうゆう所で捕食するのかな〜と思っていると、投げていたスプーンの後ろで何かが光ったと思ったところで、ロッドに「コン」と伝わるバイトの感覚。
小さいけどなんか食った!!
ん?普通のウグイか……?
と思いながら陸に上げてよく見ると……
きーーーたーーー!!
ウケクチウグイ釣れたー!!!
やばいかっこいい。。
体はただのウグイです。笑
顔だけ完全なフィッシュイーター!!
お口ぱっかーん
そのあとは、さらに移動を繰り返して、サイズアップの1匹も釣ることが出来ました。
サイズアップ
こいつは婚姻色が出てました。
あーかっこいい………
2匹目のウケクチウグイが釣れたポイントは、まだ見えていて釣れそうでしたが個体数が少なく貴重な魚なので、釣るのはこれで終了することにしました。
仮説を確かめたくて延長戦
その後は、この2匹で何となくどんな場所に生息する魚なのか予想がついたので、もう一度Googleマップを見直して、良さそうな場所を見に行く。
そして2ヶ所でウケクチウグイの姿を見ることができ、新たにポイントを見つけることができました。
ただ、このポイントを何のヒントもなく自力だけで見つけろって言われたら、俺なら多分1ヶ月くらい掛かりそうww
自分でも開拓してみたからこそ分かる、このとてつもなく大きな大河で、情報も個体数も少ない魚を探し出す難しさ。
そういった意味でも、その末にウケクチウグイに辿り着いた先人達を改めてリスペクトするとともに、そんなポイントとパターンを教えて下さったことに本当に感謝です!本当にありがとうございました!!
そして翌日。
この日も、もうウケクチウグイを釣ることに関しては満足していたのですが、別の友人の見つけたポイントを見るために大移動。
友人曰く、必ず釣れる鉄板ポイントらしいのです。
そして到着して地形を見て納得。
僕が思っていた予想にぴったりな条件をしていました。
なるほどやっぱりこんな感じなのか〜と、考えがまとまった所で、僕のウケクチウグイを求めるこの釣行は完全に幕を閉じたのでした。
実際に行ってみて釣ってみて感じた事
今回行った河川も日本有数の大河川と言われる川です。
一見、豊かな自然環境が残されているように思いますが、実際にいってこうやって魚を探し回ってみると想像以上に魚にとって過酷な環境だと感じました。
とにかく、ダムが多い。水量が多いからダムも巨大で一度放水するととんでもない放水量です。
そしてダム間が短く、ダムの解放によって突然増水して劇濁りになる。。
今回、ウケクチウグイと出会うことができたポイントはそういった環境が関係していると思いました。
その条件は詳しく書きたくありませんが、その条件が揃う場所というのは、この川がいくら大きくてもほんと一部のポイント。
信濃川下流域で漁師さんが言っていたように、冬は河口、産卵期で上流へ移動するような広大な行動範囲をもつ個体群もいるので、本来この魚はマルタウグイのように広大なエリアの中に水温が安定する淵もしくは海と、産卵をする瀬があり、環境さえ整えば生息できる魚なのではないでしょうか?
(ウケクチはマルタと違って産卵だけじゃなくて鮎を食うために捕食でも瀬を使うので、瀬への依存度は高いだろうけど)
しかしダムによって区切られ、急激な変化が起こりやすいこの河川のこのエリアでは、いい条件を求めて大きく移動せず、もともとの条件が揃ったエリアにのみ、ひっそりと生息しているのかも知れませんね。
(勿論、もともとそういった生活史の個体群もいるとと思いますが)
いずれにしても、今回ウケクチウグイに出会えたような環境の場所がこれからもずっと続くように活動していきたいですね。
魚を釣ろうとするということは、その魚を知ろうとすること。
環境を守ろうというのは簡単だけど、知らないと守れないですよね。
貴重な魚を釣ることは賛否両論あるかも知れないし、完全に自分がただウケクチウグイを見てみたいというエゴで釣りにいったので、自分を正当化するつもりは毛頭ありませんが、やはりどういう環境に生息する魚なのかを知った以上は、これからもそういう環境が続くよう意識して生活していきたいと思います!
ではでは〜
- 2019年7月12日
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